第1024回 例会 2022年11月2日(水)
更新日:2022/11/02
第1024回 例会
1.点鐘
3.稲垣善朗会長 挨拶
皆さんこんにちは。
本日のゲストは地区職業奉仕委員会の委員長、春日井ロータリークラブの青山博徳様をご紹介いたします。
本日の例会では職業奉仕委員会による例会です。
ロータリーの奉仕活動と職業奉仕というテーマで後ほど卓話をお願いしたいと思います。
さて、もう11月です。
陽も随分早く暮れるようになりました。
秋のつるべ落としもなりましたし、朝も随分遅くまで明るくならないというような日が続いております。
今ですと5時、6時くらいにならないと明るくならないと思います。
そんなわけで私事ですけれども、我が家の犬の散歩について少しお話したいなと思います。
毎朝雨の降っていない日は6時から7時の時間帯に、20分から30分ほど散歩しております。
その中で気づいたのですが、家の南側にある公園を1、2周して、歩数で言うと3000歩〜4000歩くらい歩きます。
案外うちの周りに犬を飼っている方がいらっしゃいまして、今日も4組くらい出会いました。
犬種は大型犬のレトリバーみたいな犬からチワワやトイプードルのような小型犬までおる訳でして、驚きました。
うちの犬は雑種ですけれども3年程前に動物保護の施設から譲り受けまして、初めのうちは本当に可愛くて小さな小型犬だったのですが、随分育ちまして今20kgくらい、かろうじて中型犬というふうに言われております。
中型犬と大型犬の違いって言いますとそれほどないのですが、トリミングの時に中型犬と大型犬で値段が違いますので、無理矢理中型犬にしております。
犬の年齢っていうのは大体、犬の1歳が人間の7歳くらいに相当するそうです。
うちの犬は3歳ですから21歳くらい、動き盛りで元気いっぱいです。
といいうことは、あと10年は犬の生きている間は元気でいないといけないなというようなことは自覚しております。
また、大型犬は小型犬に比べますと短命です。
それだけ大事にしてやらないといけないなと思っております。
また犬のトレーナーによりますと、大型犬になりますと1日に3〜4回くらい散歩が必要だと言われております。
毎日がしつけとトレーニングであると言う気持ちで散歩しております。
5.丹羽 修幹事 報告
(1)11月13日(日)地区大会2日目の御案内・名札を登録いただいた方にお配りいたしました。宜しくお願い致します。
(2)ロータリー希望の風奨学金支援の義援金箱を回させて頂きます。ご協力お願い申し上げます。
(3)他クラブの例会変更を事務局にお問い合わせの上、メーキャップをお願い致します。
皆さん、こんにちは。
今年度、地区の職業奉仕委員長を拝命しております春日市のロータリークラブから参りました青山と申します。
今日はお招きいただき、ありがとうございます。
久しぶりに三河安城の駅を降りました。
実は三河安城には思い入れがあります。
僕の親父が安城農林の戦前のOBでして、安城農林から東京の獣医学校に通って軍医になり、満州で医者をやっておりました。
3年間のシベリアでの抑留もあり、昭和23年には帰ってきましたが、そういった意味でも亡くなった親父は、安城農林のことを自分の青春の地だ、と誇りを持って話していたなと、ここにいてつくづく思い出します。
またお袋の方は名古屋出身なのですが、疎開の関係で安城に移り、昭和2年生まれですので女子挺身隊ということで、安城で暮らしながら学校には通わず、工場に勤めていたそうです。
お袋の安城での記憶はお腹が空いていたという記憶しかないそうです。
こういった親父とお袋のご縁がある三河安城でこうしてお話しできることが、すごく親孝行になるのではないかと思っております。
今日は今考えております奉仕について、職業奉仕の視点から少しお話しをさせていただきたいと思っております。
今お見えになる先輩方の意見も伺って、少しずつ軌道修正していければと考えております。
「職業奉仕は非常に難解だ」とよく言われます。
しかし職業奉仕こそ、ロータリーの根幹であり、脈々と受け継がれた精神的な部分であります。
何が難しいのかというと、やはり社会奉仕というと青少年のために奉仕する、世界の抱える問題解決のために国際奉仕する、そのために存在するのですが、我々職業奉仕委員会の職業のために奉仕するというのは、日本語として通じません。
私も昨年まで職業というのは金儲けの手段であると考えていました。
一方で奉仕と言われてみなさんがイメージするのは、世のため人のために尽くす、金儲けとは全く逆の世界を奉仕とするのがわかりやすいと思います。
そこで我々職業奉仕委員会がどのように矛盾させずに実践していくかというのも、我々の持つ1つの命題だと思っています。
少し話が逸れますが、今年の大河ドラマを見ていますか。
「鎌倉殿の13人」。
北条家が頂点に立つという話なのですが、本当にそれは幸せだったのか、頂点を目指すことは人生を賭けることだったのかとつくづく疑問を感じます。
これが北条家の職業譚、そういった人生だったのかなと思います。
もうひとつ、来年の大河ドラマは「どうする家康」ということで、地元の話になります。
「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)=汚れた世の中が、美しく平和になるように」というのを掲げて生きていった人でありますが、こちらも家康が起こした戦で多くの人が戦死しているわけですが、平和のために生き抜いたわけです。
昨今のドラマではやったらやり返すとか、倍返しだとか、弱肉強食の世界のテレビドラマが人気になりました。
ですが誰のために仕事をして、誰に勝つために頑張るのか、ということをもう1度考える必要があると思います。
がむしゃらに働く時期も必要かもしれませんが、何を目的に持って働くのかということがすごく大事になってくると思います。
私が好きな2人の経営者の話をさせていただきます。
日本を豊かに、国民を豊かにするために、我々は何のために働くのか。
松下電器産業の松下幸之助さんは水道哲学というものを唱えました。
「幸せの源泉である我々の作った商品を湯水のごとく簡単に手に入る世の中にしたい、という哲学です。
このように自分の指針を持って松下電器産業を作り上げていきました。
もう1人はダイエーの中内功さんです。
「よい品をどんどん安く消費者に提供する」
をモットーにまさしく流通に革命を起こしました。
こういった経営の哲学を持った経営者というのは今の時代にも必要だと思っています。
全ての職業が人々を幸せにするためにあるということを考えてほしいと思います。
アーサー・フレデリック・シェルドンはこう言いました。
「ビジネスはすべて社会に尽くす手段でなければならない」
社会でプラスになるような仕事をしなければいけないと言っています。
儲ければ良いという考えではなく、もっと高い次元で会社を経営してくださいと、シェルドンは数十年前から言っているのです。
これがやはりロータリーの職業奉仕の根幹だと思います。
募金の話をします。
カトリック教会が善行(献金など)を代償として信徒に与えた一時的罪に対する罰の免除証書、免罪符というものがあります。
お金さえ出せばそれはボランティアなのだから、どんなに汚い商売をやっていても、人を泣かせても、それで良いという寄付の考え方を持った方達は、ロータリアンにはいないでしょうが、世の中には沢山います。
とても難しい問題です。
会社の利益のため、手段を選ばずに打ち負かしてでも利益を上げるというのも大事です。
世のため人のために誠実に働く、本当にできるでしょうか。
理想と現実かもしれません。
我々の経営でも自分、自分の周りを守るために目を瞑ることも多々あります。
自分たちの事業所で、自分自身が職業として、仕事として実践して奉仕していく。
これは可能だと思います。
二宮尊徳は200年前にこう言っています。
「道徳なき経済は犯罪である」
「経済なき道徳は寝言である」
両方に利点のあるような仕事をしなさいと言っています。
渋沢栄一氏は「論語と算盤」でこう言っています
「本当の経済活動は、社会のためになる道徳に基づかないと、決して長く続くものではない」
それが国も個人も伸びる道だと説いています。
渋沢栄一氏はロータリーの根っこだと思っております。
彼は日本赤十字社や一橋大学などの設立、日本初の知的障害者の社会福祉施設なども作りました。
これはまさしく社会奉仕であり、国際奉仕であり、青少年奉仕であります。
皆さんに是非今一度思い起こしていただきたいのは、株主優先の会社経営になってしまっています。
短期的に収益を上げるのではなく、地域にも顧客にも仕入れ先にも社員にも株主にも優しい公共資本主義を考えていくべきだと思います。
シェルドンの言っていることに通じていることです。
「良い会社だね」と言われる我々でありたいと思います。
これらは「4つのテスト」からできています。
これを実現するのはとてもハイレベルなことです。
ですが、これをやるのが我々ロータリーだと考えます。
ロータリーは「木」と言われます。この「木」の「根」はクラブです。
そして職業奉仕が「幹」であります。
そして「幹」が太くなり、「根」がはれば「枝葉」になり、色々な事業に発展していくという意味です。
最近の奉仕活動、丸投げになっていませんか。
自ら奉仕する。
これが他の団体と違う点だと思います。
ロータリークラブではI service。
一人一人チャレンジの心を持っていただいて、自分の仕事を社会に貢献できる仕事に変えていってほしいと思います。
ご清聴ありがとうございました。