第1013回 例会 2022年8月3日(水)
更新日:2022/08/03
第1013回 例会
ビジターならびに、ゲスト:おみえになりません
本日の卓話担当:矢田良一君
3.稲垣善朗会長 挨拶
皆さん、こんにちは。
本日はゲスト並びにビジターはいらっしゃいません。
本日の卓話は矢田さんにお願いしたいと思います。
後ほどよろしくお願いします。
本日8月3日ですけれども、明日実は8月4日は今年2回目の土用の丑だそうです。
二の丑というそうですけれども、年によって土用の丑が1回であったり、2回であったりするそうです。
ところで土用の丑の始まりなんですけれども、一説では江戸時代の蘭学者の平賀源内が鰻が売れていない店に対して、本日は土用の丑だという風に張り紙をしてはどうかということをアドバイスしまして、それから始まったというようなこともあります。
なぜ鰻がということになりますと、昔から「う」から始まる食べ物が夏バテに効くと、予防になるといわれてまして、例えば梅干しとか、うどんとか、瓜とかが夏バテ防止になるということから、土用の丑ということが始まったという風に聞きました。
また実際に鰻も栄養価が高いので夏バテ防止になるんじゃないかと思います。
そんな話もありましたけれども、本日は大変暑く、多分あの熱中症注意報が出ていると思います。
熱中症注意で少しお話させていただきたいと思います。
熱中症というのは御存じのように、暑い日に汗をたくさんかいて脱水症状になってそれのよって体調不良を起こすという風なことです。
私自身も実は7月の初めごろの暑い時に、ちょっとそんなようなことがありました。
毎朝犬の散歩を2~30分しているんですけれども、通常あの出勤ちょっと前に食事してから散歩するんですけれども、たまたま外が暑いなと思いまして起きてすぐ、本当に準備するのももどかしいほどの時間帯に出まして犬の散歩をしていたんですけれども、その途中で何かくらっとするなと足元もなんかおかしいなということがありまして、よく考えてみたらこれは熱中症だったんじゃないかなということがありました。
実際何も食べず、何も飲まず散歩に出かけたわけでして、そんなに暑くなかったんですけれども熱中症になったんじゃないかという風に思います。
熱中症になりますといろんなところ体にダメージがありまして、脳にダメージがあるとくらくらしたり、めまいがあったりしますし、胃腸ですと食欲不振になったりしたりします。
また吐き気が出たりしますし、筋肉にダメージがありますと足がつったり、足が痛くなったりという風なことがあるそうです。
気を付けないといけないんですけれども、その予防法としましていろいろありまして、今日おすすめするのはご飯をぜひ食べていただきたいということです。
なぜかというと、熱中症で気を付けないといけないのは時間差で出ることがありまして、例えば暑いところで運動しまして汗をかいて、そのまま部屋の涼しいところに戻っても、水分を補給しないとダメージが蓄積されまして後でそういう風な症状が出たりしますし、またあの熱中症のサインがあまり出にくいというか気が付かない、症状が出て初めて熱中症だという風に気が付くということです。
ダメージをためないように、予防としましてそういうサインを見逃さないよう心掛けようという風に思います。
それで先ほど言いました、ご飯ということですけれども、朝ご飯を食べると、1日の水分の半分くらいは食事によって摂られまして特にご飯っていうのは水分が約60%くらいでして、パンなんかはトーストとして食べられるんですけれども、パンですと大体30%くらいです。
できるだけご飯を食べたり、朝食を食べるといいそうです。
パンをお好みの方はスープやサラダとかで調整するのが良いと聞きます。
また熱中症予防には汗をかく習慣をつけていただきたいなと、お風呂とかいろんなことを利用して汗をかく習慣をつけると予防にはいいということです。
暑い時期ですけれども水分を補給し、熱中症にならないようにしていただきたいと、また来週は例会が休みですけれども例会後皆様の元気な顔を見ることを期待しまして今日の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
4.食事 (会長)
6.丹羽 修幹事 報告
(1)事務局は、8月9日(火)~8月15日(月)まで夏休みとさせていただきます。
緊急の場合は、幹事丹羽修までご連絡ください。
(2)次週8月10日(水)の例会は、休会です。また、8月17日(水)は、トヨタ関連の企業の方は夏休み中でしが例会は開催されます。お間違いないようにお願い致します。
(3)本日、11月13日(日)に開催される地区大会のご案内を、出席義務者の方にお配りしました。ご参加お願い致します。また、義務者以外の方で、ご参加されたい方は、事務局または幹事丹羽修までお知らせください。
(4)他クラブの例会変更を事務局にご確認の上、メーキャップをお願い致します。
7.本日の例会
卓話:『ポストコロナ ー孤独との付き合い方ー』
卓話者:矢田良一君
卓話担当:矢田良一君
コロナは人間関係を分断するウイルスである。マスクにより、相手の表情も見えないし、こちらの表情も相手に届かない。目の前にいるあなたが嬉しいのか、悲しいのかわからないからだ。
三年目に入り、コロナウイルスの変異は強毒性が失われ、感染力の強化に特化している。重症者と死亡者(致死率)の低さが際立っている。
例年のインフルエンザの関連死は年間1万人前後であるが。
令和3年に肺炎で亡くなった人の数は、73,190人、誤嚥性肺炎で亡くなった人の数だけでも49,489人。併せて12万人余りであるが、コロナウイルスでなくなった人は、現在5,000人も満たない。
2年前の3月初め、ソーシャルディスタンスという聞きなれない言葉が現れた。語源的には社会的な距離を保つことをさすと思いますが、それは正しくない。三密〔密閉・密集・密接〕の回避の回避、つまり、閉じこもらない・集まらない・接触しないだから、本当は、フィジカルディスタンスが正しい筈だ。
最も大きな問題とは何か?
3年に及ぶ自粛・ステイホームの要請に伴い、若者の人間関係を作る機会が失われたことによるメンタルヘルスの必要性であろう。
コロナうつも広がっている。
中高年だけではありません。
国立成育医療研究センターのデータによると、高校生の30%、中学生の24%、小学4年生から6年生の15%がうつ症状にあるとされていわれている。
神戸大学の西村和雄教授の研究(2019年)
楽天リサーチを通じて実施した「生活環境と幸福感に関するインターネット調査」がある。
全国の20歳以上70歳未満の男女を対象に、アンケート調査を実施である。
配信数93万件に対し、信頼性の高いデータの22万件を分析して、幸福感に強い影響を与えている要因は何か?
(1)健康、(2)人間関係・・・・。つまり、人間関係を作る機会が失われたこと。
アメリカのブリガムヤング大学の心理学のジュリアン・ホルトランスタッド教授の研究報告によると、孤独を引き起こす社会的つながりの少なさは、喫煙、飲酒、運動不足、肥満よりも大きい短命リスクだと指摘されている。また、「孤独感」は肥満の2倍もリスクが高く、ヘビースモーカーやアルコール依存症に匹敵するほどだと結論づけている。
340万人のデータから、社会的なつながりを持つ人は、持たない人に比べて、早期死亡リスクが50%低下するという。
10代から20代前半の若者の失われた3年は、ロータリーの10年例会中止に該当する。
人間関係の再生と孤独への取り組み
イギリスでは、2019年、孤独問題担当国務大臣が設置された。日本が2番目に「孤独・孤立政策担当大臣」が設置された。いま、野田聖子議員である。
孤独を進める哲学者または作家には気をつけるひつようがある。人生強者の孤独のすすめに騙されれてはいけない。孤独はいいぞと言う言葉に騙されないこと、それを鵜呑みにしないことが大事である。それを語る有名人たちだって、どこかでみんなと上手につながって本を書いたり、テレビで発言したりしているのであるからだ。
孤独によるストレスに負けない心得
副交感神経の働きを良くすることが大切である。
それは、幸せホルモンといわれるセロトニンが分泌させるからだ。
セロトニンは、ドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質である。
セロトニンの分泌を促すには、どうしたらいいか?
(1)太陽の光を浴びる
朝起きて太陽の光を浴びると、セロトニンが分泌される。幸せホルモンと呼ばれる物質で、朝の太陽が睡眠・覚醒リズムを整えるのにとても大事である。
「幸せホルモン」のセロトニンは、正確には「脳内物質」と呼ばれ、代表的なのがセロトニンとドーパミンである。
ドーパミンは、脳に「やる気スイッチ」を入れ、“戦闘モード”に切り替え、快感につながるので「快感ホルモン」とも呼ばれる。
セロトニンは、神経の興奮を鎮め、興奮を抑えて心身をリラックスさせる物質で、自律神経のバランスを整える働きをし、やすらぎや穏やかな気分をもたらし、幸福感をもたらす。
(2)軽いリズミカルな運動をする
(3)背筋をまっすぐに伸ばし、胸をはる
(4)涙を流す
高齢者のコロナを起因とする大きな問題とは何か?
自粛・ステイホームに伴う3つのフレイル(虚弱・加齢による心身の衰え)が考えられる。
(1)身体的フレイル・・・筋力強化
(2)口腔フレイル・・・歌・おしゃべり
(3)社会的フレイル・・・閉じこもらない
「ピンチはチャンス」という逆転の発想により、人間関係の再生と孤独への取り組みにはどうしたらいいか?
孤独力・ソロ力を磨く
(孤独が楽になる考え方・孤独を楽しむ力)
ソロキャンプ・ソロ飯・ソロ活・ソロ立ち、つまり、一人時間を楽しむ力をつくることである。
孤独・孤独感の使い分け
明治大学の看板教授の齋藤孝教授によると、孤独と孤独感の使い分けることが必要である。
孤独とは一人でいること、孤独感とは寂しいことであり、孤独と不安な孤独感をごちゃまぜにしないことであるという。
神戸大学の西村和雄教授の研究(2019年)
再度、幸福度の指標物差しは何か?
(1)健康、(2)人間関係、(3)自己決定という。
所得、つまりお金・年収よりも学歴、つまりポスト・社会的地位より、上記の3点は勝っていた。
一流大学・なんとなく大学へ行った人より、料理・美容などの専門学校の卒業生の方が、自己決定力が強くなり、幸福感が高いということだった。
自己決定によって進路を決定した者は、自らの判断で努力することで目的を達成する可能性が高くなり、また、成果に対しても責任と誇りを持ちやすくなることから、達成感や自尊心により幸福感が高まることにつながっている。自己決定と幸福はつながるのである。
それでは、自己決定力を強くするには、どうすればいいのか。ソロ力を鍛えることである。
(1)空気に染まらず、自己決定する
毎年の国連の世界幸福度レポートとランキング
世界149の国・地域を対象にしたこの調査で、今年の日本は54位であった。この低さの原因はここにあるのではないか。
(2)人生の最後の最後は個人戦・お一人様
仲のいい夫婦の一緒に死のうはない。最高の家族でも一緒に死のうはない。人生の最期はお一人様・個人戦であるから、孤独を嫌わず積極的に受け入れるしかない。
(3)自分時間を充実させる訓練の必要性
いくつになっても少しだけ成長していたい。
最後に、半分孤独、半分みんなと一緒がベストであると提言します。