第1022回 例会 2022年10月19日(水)
更新日:2022/10/19
1.点鐘
3.稲垣善朗会長 挨拶
皆さん、こんにちは。
本日のゲストの紹介をさせていただきます。
空手道仁聖会高野未来様です。
高野様には「認知症と空手」ということで卓話をいただきます。よろしくお願いします。
さて、地名というものはその場所の成り立ちや歴史を表す鏡であるというように言われております。
先週の卓話で竹内さんが家康の遺訓について話されましたが、私も同じく家康について話させていただきます。
浜松市の3キロほど北に銭取という地名がありまして、実はそこに甥が住んでおります。
そこで地名の由来ついて話したことがあります。
家康が一時期、浜松町に拠点を置いていた時の話です。
約3万の兵を率いて京に向かう武田信玄を止めるために徳川と織田の連合軍約1万5000迎え撃ったという戦いがありました。
これが有名な三方ヶ原の戦いです。この戦いで武田は分厚い魚鱗の陣、それに対し徳川は数が少ないにも関わらず鶴翼の陣という幅の広い陣を敷きました。
当然と言いますか、徳川軍は大敗しまして家康は命からがら逃げ出しました。
夕方の戦いでしたから家康はお腹をすかして一軒の茶屋に入ったそうです。
しかし武田に追われる身でしたから、お金を払わずに逃げ出してしまいまして茶屋の老婆に追われ、銭取というところで捕まりお金を支払った、という出来事から銭取という地名が残ったそうです。
来年、大河ドラマで徳川家康の話が放送されますが、そのようなエピソードが出てこないかと楽しみです。
どうもありがとうございました。
5.丹羽 修幹事 報告
(1) 次週26日は、“ガバナー公式訪問・安城RCとの合同例会”です。今回、当三河安城RCがホストとなります。ご協力、よろしくお願い致します。
(2)次週例会終了後、定例理事会を開催致します。
(3)クールビズは、10月末まで実施致します。11月の例会よりネクタイ着用でお願い致します。
(4)他クラブの例会変更を事務局にお問い合わせの上、メーキャップをお願い致します。
7.報告 (指名委員会)
7.本日の例会
卓話 :『認知症予防と空手』
卓話者 :空手道仁聖会 師範 高野未来様
卓話担当:プログラム委員会
本日の講師高野未来様のご紹介をさせていただきます。
1986年の生まれで35歳でございます。
岡崎の方に住まれていて、道場は中央病院さんの北西角くらいに当たります。
愛知県の名古屋市出身で、小学校2年生の時に入門されまして世界チャンピオンの指導を受けて県大会や全国大会で入賞されておられます。
その後仁聖会に入門されまして、引退後は子どもから大人まで世代や男女問わず楽しく、全日本レベルで活躍する選手を育成されておられるということでございます。
また高校卒業後は、障がい者施設やグループホーム、特別養護老人ホームで従事されております。
また、空手を取り込んだ認知症予防を福祉施設等で実施され、一般企業でも職員のリフレッシュのための空手や女性向けの護身術を教えておられるということでございます。
今日は、その中でも「認知症予防と空手」ということでお話していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
このような機会を頂きましたので、空手と認知症について少しだけ、専門ではございませんが、研修会に出て勉強させてもらったりして、通じるものがあるなと思いました。
今は安城ですと社会福祉協議会さんで60歳以上を対象とした認知症予防の空手をやったり、名古屋だと保育士さんに何かあった時のために護身術を教えさせてもらっています。
【認知症とは何か】
何となくご存じかと思いますが、認知症は脳の障害など様々な原因によって認知機能が低下するものです。
病院の先生もいらっしゃいますので、何か間違っていたらご指摘お願いします。
アルツハイマーや認知症というのは過去のことは結構覚えているものです。
ですので認知症のグループホームなどでは、過去の話をするのも有効だと聞いたことがあります。
日本に65歳以上の方約600万人認知症の方がいらっしゃいます。
2025年には700万人の方がなると言われています。
若年性認知症も稀にあるのですが、僕の知り合いでも50代の方で仕事が段々できなくなって、「あれ忘れているな」ということがあって病院に行ったら若年性認知症だったという方がいます。
これが大体認知症のことです。
【空手とは何か】
空手は琉球王国発祥、手と足の変則による打撃を特徴とする武道です。
何となくは知ってらっしゃるかと思います。
オリンピック種目にもなった空手はノンコンタクト、寸止めルールという直接叩かないルールでした。
僕のやっている空手はフルコンタクト空手です。
素手素足で直接叩いて蹴る、関節技はなし、顔は蹴ってもいいけど叩くのは無し。
なので膝や足の脛で顔を蹴るのは良いというのがフルコンタクト空手ルールです。
JFKOという全日本フルコンタクト空手道連盟が1番大きい空手連盟です。
僕達もこれに加盟をさせてもらっています。
空手道仁聖会は2000年に先代の館長が設立されております。
安城住吉町に常設道場を構えており、全日本チャンピオン、国際大会チャンピオンを輩出しています。
指導員なんですけれども、スタッフには様々な有資格者がいます。
生徒さんにも色々な職種の方がいらっしゃいます。
年齢は2歳半から高齢の方まで幅広く入門しています。
【認知症予防と空手の関係性】
空手の練習と呼吸法、空手の練習には呼吸がとても大事だと言われております。
これができないとなかなか黒帯取ることができないのです。
辛かったり、練習についてこれなくなります。
長く吸って長く吐くとか、短く吸って短く吐くとかいろんな種類があるのですがこれを使い分けて僕たちは戦っています。
この呼吸法がうまくできないと型が上手くできません。
型というのはオリンピックでもありましたが、これがすごく大事な基本ベースになってきます。
また、空手とは通常の動作では使わない筋肉を使うので、日常生活の中で顔の高さまで足を挙げることはなかなかないと思います。
いつもとは違う部分を使うことで筋肉増強につながるのかなと思います。
【認知症予防と呼吸と運動】
脳や各臓器の正常な状態を保つためには酸素が必要です。
空手も呼吸を大事にしているので有酸素運動だったり呼吸法が脳を良好に保つことができるのではないかと思います。
ですので有酸素運動か筋肉増強トレーニングが良いのではないかというのが空手との繋がりになってきます。
【運動による脳の機能への影響】
アルツハイマーの原因に運動不足が1番に挙がっています。
他には鬱だったり喫煙、高血圧、肥満だったりするのですが、運動不足が1番の原因なのです。
空手も別に叩いて殴って蹴ってやってるわけではないので、痛くない空手も僕は良いのかなと思っております。
運動不足が原因とは言いませんけれども運動はしっかりしましょうよっていうお話です。
認知機能の維持向上効果を色々な資料で見ますと、有酸素運動もしくは筋力増強の運動が採用されています。
認知機能の向上に加えて脳の萎縮とかが制御されているという報告があります。
ただ、あくまでも健康な成人の方、高齢者含むんですけれども健康な状態、まだアルツハイマーだったり認知症じゃない方が対象です。
それが始まる前にやっていただきたいっていうのが運動のアルツハイマーの予防、認知症の予防になるということになります。
今からですね、ちょっとだけ動いてもらいたいんです。
お食事されている方は大丈夫ですので少しだけ一緒に散歩をしていただきたいと思います。
皆さまご起立をお願いできますでしょうか。
(一緒に運動)
空手をやれというわけではなく、運動してもらったり、家の中でも指先歩行や、呼吸に注意したりと、こういうことが大事になります。
僕は、空手はお年寄りの人がやっても良いと思いますし、いじめられている子が気持ち的に強くなるためにやってもいいと思うんです。
ですのでいろんなジャンルの空手を僕は増やしていければ良いと思っています。
今認知症予防をきっかけにしているんですけれども、他にも様々な取り組みをしています。
うちの道場ではできるだけ歓迎をしよう、空手で儲けないことが1番生徒を集める方法だと先代の館長から言っています。
楽しいことをして空手を楽しんでほしいというのが僕の目的でありますので、ぜひまた声をかけてください。
企業様に出向いて瓦割りなどもやらせていただきます。
ちょっとした運動、また企業様で「もうちょっと深くやりたい」「ミット叩いてストレス発散したい」という方や、保育園の先生にもよく声をかけてもらったりするので、是非声をかけていただけたらと思います。
ありがとうございました。