第983回 例会 2021年10月20日(水)
更新日:2021/10/20
第983回 例会
ビジター: IM実行委員会 委員長 平岩統一郎様(碧南RC)
IM実行委員会 幹事 長田豊治様(碧南RC)
ゲスト:米山奨学生 恩克郝日宝(エンケホルワ)さん
本日の卓話担当:国際奉仕委員会(米山)
1.点鐘
2.ロータリーソング斉唱(第3週)、4つのテスト唱和
3.安藤 毅会長 挨拶
皆さん、こんにちは。
10月第3週の例会を迎えることが出来ました。
先週の例会は時間管理と進行に不手際がありまして、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
この様に変則的な例会やクラブ運営を長期の休会なども相まって、変更の対応を余儀なくされるような状況が発生していきます。
進行の流れなどをよくわかっていなかったなと反省をしております。
次に例会をこの会場で行うのは11月17日を予定しております。
その間にも通常とは違う流れになっておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
ありがとうございました。
6.植村真一幹事 報告
(1)次週27日(水)は、29日(金)12時30分〜 於碧海信用金庫本店にて「ガバナー公式訪問・安城RCとの合同例会」に変更しております。ご出席の際は、ゼロバッチを必ずご着用下さい。(7月に配布済み)
また、12時10分からお食事が出来ます。前列より着席ください。遅刻されても食事は出来ます。
(2)本日例会終了後、定例理事会を行います。於花屋前ラウンジ
(3)11月3日(水)は法定休日の為、休会です。
(4)11月7日(日)は、11月10日(水)の例会を変更し、“地区大会への参加”となります。
11月10日の例会はありません。
地区大会当日の詳細につきましては後日、出席者にご連絡致します。宜しくお願い致します。
(5)他クラブの例会変更を事務局に御確認の上、メーキャップをお願い致します。
皆さん、Сайн байна уу(サイン バイノー)。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」全部一言で「サイン バイノー」と言います。
良い覚え方があります。
日本の煎餅の最後に「の」をつければ「センベイノ」になります。
覚えられましたでしょうか?
私は2021年度三河安城RCの米山奨学生エンケホルワ(恩克郝日宝)です。
初めて自己紹介した時にも話しましたが「エンケ」というのは「平和」、「ホルワ」というのは「世界」という意味で、合わせると「世界平和」という意味になります。
現在は名古屋工業大学の工学研究科社会工学専攻の博士後期課程の3年生です。
今日皆さんの貴重な30分をいただいて、私について発表させていただきます。
私は平成3年、1991年12月生まれで今年で330歳になります。
人生100年として、自分の人生の図を描いてみました。
故郷にいた時、内モンゴルで勉強していた時、そして日本にいる時で分けて話したいと思います。
【わたしの「わ」】
安城市から約3200km離れているエジナという地域が私の故郷で、砂漠に囲まれた小さい地域です。
エジナというのは小さい町の名前ですが、面積は非常に広いです。
96,751㎢で愛知県の約18倍大きい面積ですが、人口は377分の1で2万人以下です。
私は町中の学校に入るまでは田舎で育ち、昼間は犬と友達で砂や石をおもちゃにして遊び、夜はラクダの声を子守歌として寝ていました。
写真を見てください。
3歳ごろの私です。
女の子の格好をしています。
私には兄がいまして、内モンゴルですが中国と同じく一人目の子供が生まれたら5年間あけるという時代だったので、母は本当に女の子が欲しかったのですが私が男だったので女の子の格好をさせていました。
6歳の時に町中のモンゴル小学校に入って、モンゴル語で読み書きを学びました。小学校3年生の時から中国語、5年生から英語を学びました。
故郷は夏は40度を超え暑く、冬はマイナス30度になり寒いです。
春も砂嵐があり大変です。
だからこそ平和な秋は貴重で、紅葉はみんなの心の中の最高の景色です。
ラクダが非常に多く、砂漠地帯なので体の中に水をため、砂漠の中をよく歩きます。
なので「砂漠の船」とも呼ばれています。
ヤギもたくさん買っていました。
羊よりスマートで頭が良く、自分で草を探して食べるので羊よりも山羊を飼っていました。
ヤギやラクダのミルクをとって、飲んだり乳製品にして食べていました。
私の故郷は長い文化をもっていて遺跡の城があり、有名な観光地にもなっています。
モンゴルは仏教の影響で旧暦で正月を迎えます。
正月のことは「ツァガンサル」と言います。
「白い月」という意味です。
私の小さい時は政府の建物の前にある木は電飾がきれいで、父に「私の家も電気で飾ってきれいにしたい」と言いました。
父は「うちはお金がないからできませんよ」と言いました。
この時私は「お金は重要だな」と思って一生懸命貯金をするようになりました。
それを見た父が「これではいけない」と思い、私の人生を変えたひと言を言いました。
「お金はどれほどあっても他の人に奪われることがある。失くすこともある。ただ、この世の中では知識だけはあなた自身のものであり、いつでも誰にも奪われない。お金より貴重なもの」
そう教えてくれました。
その言葉は私の甘い考えを変えて知識を重視するようになり、貯金したお金を知識にするために本を買って読みました。
自分のより正しい価値観を作り直しました。
この出来事は今の私の大きな力になっていると思います。
【わたしの「た」】
12歳の時母は私をより良い教育環境で育てるために、故郷からバスと列車を乗り換えて3日間かかるフフホト市の学校に行かせました。
内モンゴルは広いので、方言などの違いがあり、私ははじめ先生の言葉がわからなかったり友達が出来なかったりしました。
いきなり家から離れ、学校の寮で暮らすようになりました。
最初は本当に大変ででしたが、時間というのは良い薬で慣れてくると楽しくなりました。
寮の中でギターを弾きながら歌った楽しい時期もありました。
先生は責任感が強く、厳しく、優しかったです。
高校で先生に建築を学ぶきっかけをもらい、卒業後内モンゴル工業大学で建築で土木を学びました。
大学に入ったら全部中国語で授業を受けなければなりませんでした。
新しい環境に慣れる経験が私はあったのですぐになれることが出来ました。
そういった経験の無いモンゴルから来た学生は苦労していました。
その時「私のようにモンゴル語がわかる先生がいれば学生達を助けることが出来るのではないか」と思い、大学の建築の先生になりたいという思いができました。
【わたしの「し」】
2012年学部2年の時に交換留学生として三重大学で1年間留学して、日本との縁を強く結びました。
この1年間はまた新しい環境に入ったのですが、日本の皆さんのやさしさや、日本の生活の便利さのおかげですぐ慣れました。
そして2015年4月から名古屋工業大学に進学し、現在は家族3人で名古屋に住んでいます。
日本での生活は奨学金のおかげで本当に苦労することなく家族と一緒に幸せに暮らしております。
妻は毎朝ミルクティーを作ってくれ、それで元気いっぱいに1日を過ごしております。
羊肉も大好きなので、1頭買って家で捌いて冷凍して食べています。
馬頭琴(バドキン)を演奏して、各地でモンゴルの文化を紹介しています。
私の入った研究室は古い建物についての保存修復について研究しているところで、入った時はちょうど半田市の小栗家住宅の調査を行っていました。
私は厠の床を測ることでした。
はじめはわからないことが多かったですが、慣れてくると色々なところの調査が出来るようになってきました。
私は最初大学の先生になりたいという夢がありましたが、モンゴルの若者達だけではなく、世界の古い建物を守る力になることで世界の歴史や素晴らしい伝統文化を次の世代にも伝える重要な役割になっていることがわかりました。
自分の短い30年を30分にまとめることが出来て良かったです。
これから学生達に自分の知識を教えるためにもっと自分を磨いて、たくさんの意見を集めていきたいです。
この貴重な機会は私の貴重な経験になりました。
最後に三河安城RCの皆さんに心からお礼を申し上げます。
皆さんのご健康と幸せをお祈りします。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
9.閉会 (会場委員会)
10.点鐘
今後の予定
10月29日(水)例会(第984回)
『ガバナー公式訪問・安城RCとの合同例会』
第2760地区 沓名俊裕ガバナー
同 細井英治地区幹事
於碧海信用金庫本店3F 12時30分〜
※ゼロバッジをご着用ください
※10月27日(水)の例会を変更しています
11月3日(水)例会休会
法定休日・文化の日
11月7日(日)例会(第985回)
『地区大会・第2日目』
於名古屋国際会議場 10時30分開会
※11月10日(水)の例会を変更しています
11月17日(水)例会(第986回)
『健康診断 採血・血圧測定』
卓話:『健診、検診の意義』
卓話者:弥政晋輔君
卓話担当:職業奉仕委員会
11月23日(火)
西三河分区ガバナー補佐杯親睦ゴルフコンペ
於葵CC
11月24日(水)例会(第987回)
クラブフォーラム
卓話担当:国際奉仕委員会
◯2021〜2022年度 第5回定例理事会 例会終了後