第979回 例会 2021年8月18日(水)
更新日:2021/08/18
第979回 例会
ゲスト:有職家 一ノ瀬将之様
本日の卓話担当:木村恭子君
1.点鐘
2.ロータリーソング斉唱(第3週)、4つのテスト唱和
3.安藤 毅会長 挨拶
皆さん、こんにちは。
本日は木村君担当の卓話で有職家の一ノ瀬将之様にお越しいただいております。
ようこそおいでくださいました。
有職家というものを少し調べさせていただきました。
朝廷や公家の儀礼や行事の典故に通じておられる方ということです。
後ほどご講演をよろしくお願いいたします。
お盆休みが明けまして、暑さは一通りなんとか小康状態を保っているなという感じがしましたが、毎日雨続きの天候ということで水難の知らせや予報、避難情報が出ております。
愛知県内でも水害の危険があるとの情報が出ている所もあります。
お住まいや会社の拠点などがある方は気を付けて対応、対策をしていただきたいなと思っております。
オリンピックも終わりまして、翌週からパラリンピックが始まろうとしております。
メダルラッシュに沸いた時期が私個人としてはずいぶん前のように感じられます。
お盆休みの間は天候とコロナのせいで外出も少なめで自宅にいた方が多かったのではないかなと思います。
本年度のクラブ運営も予定通りに出来るではないかと思っていたら、昨日は愛知県内で967名の感染者が報じられました。
お盆前8月4日の例会での挨拶では250名前後だったと記憶しております。
現在は人口10万人当たりの感染者の比率が全国比でも大きく変わりそうであります。
昨夜、愛知県知事から政府へ緊急事態宣言の要請がなされる旨の発表がされたということで、次週の例会は休会になってしまう可能性がかなり高くなっております。
とうとうきてしまったかと思っております。
色々な事業の見直しや調整をさせていただくことになるかと思います。
会員の皆様にはクラブから連絡をさせていただく情報に各自ご対応いただくと共に、そのような状況に対する深いご理解とご協力をこの場を借りてお願いしたいと思います。
最後に、赤城乳業(株)さんが出している「ガリガリ君」というアイスキャンディーについて、先日社内でどの味が一番好きかという人気投票を行ったらしいです。
2番人気は定番のソーダ味。
ダントツの1番人気は果物の梨味だったそうです。
テレビでも梨味が好きだというマツコデラックスさんが絶賛されていました。
コンビニやスーパーで見かけましたら、ぜひお試しをしていただきたいなと思います。
ありがとうございました。
(2)ロータリーの友8月号の紹介 (雑誌委員会)
〇シェカール・メータRI会長メッセージについて
〇ロータリーの成り立ちについて
〇地区別クラブ数について
〇卓話の泉「変わりゆく供養スタイル」について
〇友愛の広場
(4)ニコボックス報告 (ニコボックス委員会)
13件
本日は実際に着装いただいている姿をご覧いただきたいと思い、クラブメンバーでいらっしゃる竹内様にご着装いただきました。
装束には夏服と冬服がございまして、本日は冬服を着装いただきました。
夏服は風通しがよく涼しいのですが、空調が効いている室内であってもこの冬服は少し暑いのではないかと思います。
もうしばらくご辛抱いただければと思います。
ご紹介いただきました「衣紋道」という言葉を初めてお聞きになった方もいらっしゃるかと思います。
「衣紋道」とは十二単に代表される宮廷装束の着装技術の事を「衣紋」と申します。
装束は着せてもらうものになります。
着せる者は基本的に身分の高い方にお着せすることを前提に修練を積むわけなんですが、その中で失礼が無いように技術の修練に努めてまいります。
これを「衣紋道」とも申します。
「衣紋道」には流派がございます。
・衣紋道高倉流
・衣紋道山科流
どちらの流派も鎌倉時代に誕生し、約800年間変わらずに継承されている技術になり、公家から始まり武家などへの着装の指導などを行っております。
近年では令和元年に行われました即位礼や大嘗祭でも着装に携わらせていただきました。
「即位礼」の写真をご覧いただきましょう。
後ろにある「高御座」というところに陛下は上られまして、即位を宣言されます。
ここに参列されている男性の方々は「束帯」という装束を着装されております。
「束帯」は男性にとって最も格式の高い装束で「正装」という形になります。
即位礼というのは極めて重要な儀式になりますので、参列される方全員がこの「束帯」を着装されるという決まりになっております。
続きましては「大嘗祭」の写真になります。
「即位礼」は祝日になり、テレビでも中継されましたのでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、こちらの「大嘗祭」は「即位礼」の1カ月後に行われまして、その日のために建てられた大嘗宮で夜明けまで行われるものになります。
「大嘗祭」は平日の扱いであり、儀式の行われる時間も深夜の長時間になるものですから、あまり知られていないのではないかと思います。
しかしながらこの「即位礼」と「大嘗祭」は即位の一連の儀式の中でも極めて重要な儀式となります。
ですので「大嘗祭」でも「束帯」の着装となります。
「束帯」について少しご説明いたします。
正装だった「束帯」は天皇、公家、将軍、大名など幅広く着装されてきました。
装束というのは平安時代、およそ1000年頃に誕生しました。
以後男性における正装としてどの時代においても用いられてきました。
そして令和のいまも正装として現役で使用しております。
これは世界で唯一の服飾文化といわれております。
では女性の正装の「十二単」について簡単ですが説明させていただきます。
皇后陛下が即位礼で着装されたものが「十二単」になりますが、正式名称は「唐衣裳(からぎぬも)」「女房装束(にょうぼうのしょうぞく)」と呼ばれております。
また「十二単」といいますと12枚重ねて着ると思われる方が』多いのですが、10枚重ねて着るというものになります。
重さは15キロほどになり、男性の「束帯」よりも重くなっております。
先日開催されたオリンピックで、各国の伝統衣装で参加されている姿を拝見し私も日本古来の伝統衣装で参加してほしいと思いましたが、およそ活動的ではないこの装束姿ではスポーツの祭典に採用されることはなく残念ではありましたが、これを機に日本が世界に誇るべき装束文化があるということを知っていただければと思います。
それでは、本日はせっかく竹内様に装束を着ていただいておりますので、ご説明の方をさせていただきます。
先程のご説明で装束は身分のある方の正装と申し上げましたが、身分にも色々ございます。
ひとつは朝廷から与えられておりました官位と官職というものがございます。
着装している色と文様によって、その身分がわかるようになっております。
相手の身分を推し量る部分が男性の色や文様にはございます。
文様の有無や袍(ほう)の色でその身分がわかるようになっております。
天皇と皇太子はそれぞれ「黄櫨染(こうろぜん)と桐竹鳳凰文」、「黄丹(おうに)とかに鴛鴦(えんおう)文」という専用のお色と紋様がございます。
位一位から四位まで黒色をきておりますが、その中での身分の違いを表すのは、後ろに伸びております「裾(きょ)」というもので、身分の高い方が一番長くなっております。
本日の「裾(きょ)」は3メートルございます。
室町時代では大臣(関白や太政大臣)が着装できた長さになっております。
この姿がおおよそ平清盛や徳川家康が着装していた姿になります。
最後に「冠」のお話をさせていただきます。
装束の世界におきまして「冠」というのは非常に重要な意味を持っておりまして、現代でいうネクタイの役割をしております。
一方でとんがり帽子のような「烏帽子(えぼし)」はノーネクタイを表すようなものになり、普段着のようなラフな装束もありますので、その場合は「烏帽子」を使います。
着装する装束によって「冠」と「烏帽子」を使い分けております。
いずれにしましても、装束というのは千年の間変わらず受け継がれている日本にとって重要な衣装財産かと思います。
今日は是非装束というのはこういったものなんだと見ていただければと思います。
本日はありがとうございました。
8.閉会 (会場委員会)
9.点鐘
今後の予定
※新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が発令された場合、例会は休会となります。