第1086回 例会 2024年4月17日(水)
更新日:2024/04/17
第1086回 例会
ビジター:おみえになりません
ゲスト:元JAあいち中央組合長(顧問) 石川克則様
本日の卓話担当:渡邉真一君
1.点鐘
2.ロータリーソング斉唱(第2週)
3.平野勝則会長 挨拶
4.食事 (会長)
5.荒木芳紀幹事 報告
(1)次週12時より、定例理事会を開催
(2)次週4/24の例会は香楽新安城本店にて職場例会
(3)台湾東部地震への義援金について
(4)会員満足度アンケート調査について
(5)5/11(土)WFF例会について
7.委員会報告
(1)出席委員会 出席報告 (出席委員会)
会員数 62名
出席義務者数 29名
本日の出席者数 48名
出席率 88.9%
先々回の修正出席率 100%
【農協の取り組みについて】
日本の食料自給率は38%、先進国の中で一番低い
愛知県の農業生産量は12~13%、全国で7番目。
〇明治用水開通
明治13年明治用水が開通しました。明治用水の開通には都築弥厚さん、岡本兵松さん、伊豫田与八郎さんが尽力し、約52年かけて明治用水が完成しました。
現在明治用水は農業用水だけでなく、工業用にも使用されています。
一昨年5月に連日テレビで報道されるほど大きな事故が起こりました。
明治用水の元は豊田市の水源町にありますが、水の取口のとろろに穴が開いてしまい、本来流れてほしいほうへ水が流れずに違うほうへと水が流れて行ってしまいました。
当時、安城農協管内では、880ヘクタールの田植えが予定されておりましたが、田植えができませんでした。
農林水産省も力を貸してくださり、全国からポンプを集めてくださいました。
ところが、5月25日にこの時期としては異例なほどの大雨が降りました。そのことにも救われ、無事880ヘクタールの田植えができました。
〇日本のデンマーク
安城市が日本のデンマークと呼ばれて今年で100年になります。
産業組合が地域にそれぞれ作られてまいりました。その中で碧海群の産業組合として丸碧という産業組合が作られました。
厚生病院が丸碧病院として生まれたその後、いろいろな活動が丸碧を中心に産業組合で置かれてまいりました。
産業組合を含めた地域の農業振興の中なぜ日本のデンマークと言われたかということについては諸説あります。
一つは、デンマークの農業同様に多角的農業、鶏を飼う、豚を飼う、米を作る。こういうようなことが行われたことが、日本のデンマークと言われた由来です。
二つ目は、丸碧病院(厚生病院)がうまれたように、いわゆる共同組合活動が盛んに取り組みをされたこと。
そのことを捉えて日本のデンマークと言われたという説がございます。
そういったことから、日本のデンマークと呼ばれて、安城碧海の農業に非常に大きな影響を与えています。
〇安城を含めた碧海5市の農業について
データには約70億の総合センターという形態の基地がございます
。碧海の全地区の農業の経済事業を支えておる拠点になっておる。
こういうことで、この辺りは非常にたくさんの経済事業として行われております。
これは、安城に限定して少しお話をしたいと思いますが、安城は米麦大豆いちじくです。
いちじくは現在130名ぐらいの方が生産をしております。
4月に入りましたからまもなく市場に出てまいります。
実は米が非常に余り、何とか米を減産しなきゃならない、米を減産した跡地に何を作るかが課題があり、その時に一早く手を挙げたのがいちじくでした。
ですから、非常にいちじく部会と自主組織が充実をしておりまして、全国一のいちじくと評価をされています。
安城のいちじくというのは市場に出ていっても一番高く売れるという状況になっています。
これは梨も一緒です。
梨も幸水や愛甘水がありますが非常に重要な安城の産物の一つになっております。
米10万俵が入る米の精米工場、カントリーエレベーターを作り県下管内の稲作、米を全部ここに集荷をするという合理的な事業運営をしております。
【でんまぁとについて】
産直という言葉、ファーマーズマーケットいう言葉が取り上げられるようになりました。
それが今全国に広がっており、この店舗にご来店いただける方は、年間60万人ぐらいです。
ちょうどデンパークの入場者数を若干上回る方がでんまぁと安城西部にお越しをいただいております。
平成12年頃、ファーマーズマーケットが広がり、農協が関連した産直が全国約2000店舗ほどあるというふうに言われております。
このお店は大体20番目ぐらいです。
手前みそではありますが、かなりの利用のある産直だと思います。
それだけ地元で取れた、朝取り野菜等がこういった店で販売できる、そのことは農家にとって大変メリットも大きいし、また消費者にとっても非常に私は良いと思います。
産直へ出荷をされている会員数は1600人ほどいらっしゃいます。
自分で農産物を作ってどれだけ売ったという意識がつかみにくい仕事です。
産直のように自分が一生懸命頑張ったら、どれだけ売れたかということがわかります。
値段も自分で決めます。農家の一番厳しいところは自分で作った農産物の価格を自分で決められない。今の状況としては大変厳しい状況があります。
昔は自分の家で食べられなかったものを、近所におすそ分けをするという慣習があり、その延長からできた産直ですが、現在ではその考え方は少し変わりまして、消費者の皆さんに本当に喜んでいただけるものを作っていきたいと皆さん頑張っております。
ぜひ産直のご利用をお願いしたいと思います。
よく後継者不足といわれています。
確かに後継者不足は全国ベースではありますが、碧海五市の米麦大豆に関しては全く心配しておりません。
後継者不足の心配はありませんが、これから先を考えたときに、やはり彼らが品質を維持できるかどうか。
今一番私が申し上げたいのは、現実に融資が大きくおりるわけではありません。
お金を出せば食べ物はいずれ是非も買えるという時代ではない。
このことを是非私からもお話しておきたいと思います。
また今職業の基本法の国会審議が行われております。
この中でも、いわゆる有事の際の職業等ということが市長議論され、もう一つは、いわゆる販売価格メーカーが確保できる販売価格を確保しようじゃないかと力の関係でどうしても中小にある農業者は叩かれてしまうことがあります。
こういったことを対応するために共同組合があり、地域の農業をしっかり振興していこうと農協が一緒に取り組んでいます。
まだまだ我々の力不足だということは十分認識をいたしておりますが、これからもこの地域農業を何とか農のある環境をしっかり維持をしていきたいと思っております。
以上のことから、水は非常に大事だよということをお伝えいたしました。