第1146回 例会 2025年10月29日(水)
更新日:2025/10/29
第1146回 例会
ビジター: 米山奨学生 ダム・タン・トゥンさん
ゲスト:おみえになりません
本日の卓話担当:久田庸平さん
1.点鐘
2.ロータリーソング斉唱(第4週)
3.長坂 誠会長 挨拶
最も私らしくない話題ではありますが、本日は「健康」、中でも喫煙についてお話しします。
映画の世界では、ハンフリー・ボガートとローレン・バコールに象徴されるように、煙草と美人が一つの様式美として描かれてきました。
当時は喫煙がごく自然な文化の一部であり、彼女自身もスモーカーであったと言われています。
日本に目を向けますと、江戸時代の喫煙率は九十七〜九十八パーセントに達していたとも言われています。
写楽や歌麿の浮世絵を見ても、男女や年齢を問わず、多くの人物が煙管を手にしています。
「一服」という言葉が示すように、当初は薬としての効果も期待されていましたが、次第に過度な喫煙が健康に害を及ぼすことも認識されるようになりました。
江戸時代後期の記録や、来日した外国人の記述によれば、子どもでさえ体が成長すると喫煙していた様子がうかがえます。
現代の感覚では考えられない光景ですが、それほど喫煙は日常に溶け込んでいました。
一方で、歴史上初めて国家レベルで禁煙を推進した人物も存在します。
ヒトラーは極端な嫌煙家であり、喫煙規制や禁煙運動を強く進めました。
それでも喫煙が完全になくなることはなく、有害な吸い方を避けるための講習会まで行われていたといいます。
現代では、新幹線をはじめ、多くの場所で禁煙が当たり前となりました。
私自身も禁煙パイプをきっかけに煙草をやめましたが、正直に言えば、今でも吸いたい気持ちが消えたわけではありません。
若い世代の方には想像しにくいかもしれませんが、私がロータリーに入会した当時は、例会のテーブルに灰皿が置かれていました。
時代とともに価値観は変わり、禁煙が当たり前になった今、その変化の大きさを実感します。
煙草をやめる、やめないについては、さまざまな考え方があります。
マーク・トウェインの「禁煙は簡単だ。私は何度も成功している」という言葉が示すように、簡単に割り切れないのも事実です。
大切なのは、時代の流れや健康への配慮を理解しつつ、自分自身とどう向き合うかだと思います。
本日の話が、健康について改めて考えるきっかけになれば幸いです。
4.米山奨学金 授与
食事 (会長)
5.沓名由美子幹事 報告
(1)理事会開催について
本日例会終了後、定例理事会を開催します。
場所は会場後方です。
関係者の方はご出席をお願いします。
(2)11月例会および地区大会について
11月5日(火)の例会は休会です。
11月9日(日)に地区大会が開催されます。
(3)クールビズ終了について
クールビズは10月末で終了します。
11月よりネクタイ・ジャケット着用をお願いします。
ロータリーバッジの着用も併せてお願いします。
(4)ロータリー希望の風 奨学金について
各席に募金箱を回しております。
ロータリー希望の風奨学金へのご支援をお願いします。
東日本大震災で被災した青少年の進学支援を目的としたものです。
(5)メーキャップについて
他クラブの例会変更を事務局にお問い合わせの上、メーキャップをお願いいたします。
6.委員会報告
(1)出席委員会 出席報告 (出席委員会)
会員数 61名
出席義務者出席数 37名
本日の出席者数 50名
本日の出席率 84%
(2)年末会員家族親睦例会のご案内 (親睦活動委員会)
(3)委員長会議 報告 (社会奉仕委員会)
(4)ニコボックス報告 (ニコボックス委員会)
13件
7.本日の卓話
卓話 :『地域と教訓に支えられ繋いだ経営のバトン』
卓話者 :久田庸平さん
卓話担当:久田庸平さん
【会社概要と事業内容】
当社は、自動車関連部品を中心に製造しています。 ドア周り部品、シート関連部品、オートマチックトランスミッション部品、近年ではアルミ製の衝撃吸収部材などを手がけています。
EV向け製品では、現在月産約1,500万個を生産しています。
【創業の背景と成長】
1956年、父と叔父の兄弟二人で創業しました。
父は農業と牛車による運送業、叔父は会社員として働いていましたが、これからは工業の時代だと判断し、工業への転換を決断しました。
田んぼを埋め立てた100坪の土地に中古の小屋を建てたことが、当社の原点です。
その後、挑戦を重ねながら事業を拡大し、一時は売上約100億円、従業員500名規模まで成長しました。
しかし、自前主義の経営により厳しい局面も迎え、数億円規模の赤字に直面しました。
そこで生産体制を見直し、トヨタ生産方式を全社で導入、人員を適正化し、赤字から黒字へと転換することができました。
【人への投資とグローバル展開】
バブル崩壊後、多くの企業が採用を控える中、当社は人材への投資を継続しました。
毎年新卒採用を行い、その人材とともにアメリカ、中国、タイ、国内では九州へと拠点を広げてきました。
現在では、国内外12法人・15工場、従業員約1,600名、売上約460億円規模へと成長しています。
【父から学んだ教訓】
父から教えられたことは、仕事の技術以上に生き方でした。
・遊べない人は仕事もできない
・お金を使った経験がなければ、儲けることもできない
・人に使われ、人を使う経験を積むこと
・苦労こそが最大の財産
これらの教えは、経営判断の根底に今も生きています。
【経営における三つの柱】
1. CSR(企業の社会的責任)
人と環境に配慮した物流センターを整備しました。
工場の高積みリスクを減らし、地震時の重大災害を回避すること、またドライバーの労働環境改善を目的としています。
2. 従業員ファースト(人材は財産)
若手採用にあたり、安心して働ける社員寮を整備しました。
地域とも共生できるよう配慮し、結果として安定した採用につながっています。
3. 地域貢献
野球部活動や中学生大会の運営、教育活動、神社への支援など、地域とともに歩む取り組みを続けています。
【金融機関との信頼関係】
設備投資や成長には資金が不可欠です。
これまでの取り組みや将来構想を評価いただき、金融機関からの支援を受けて事業を進めてきました。
経営者の考え方と覚悟が、最終的な信頼につながると実感しています。
【若い世代へのメッセージ】
得意先営業だけでなく、社内、家庭、地域とのコミュニケーションを大切にしてください。
企業や組織は、その積み重ねで成長します。
また、財産とはお金や土地ではなく、自ら身につけた苦労と経験です。
それは誰にも奪われません。
本日お話しした内容が、ひとつでも皆さんの参考になれば幸いです。
ご清聴ありがとうございました。
