第953回 例会 2020年9月16日(水)
更新日:2020/09/16
ゲスト:株式会社ダイセングループ代表取締役社長 大山徳龍様
本日の卓話担当:渡邊真一君
1.点鐘
3.柵木政美会長 挨拶
三河安城RCの皆さん、今日は。
ゲストにダイセングループの大山社長がおみえですので、
本日は私の職業である建設業について少しお話ししたいと思います。
私は安城市でこの建設業を始めて50年になります。
主に愛知県安城市を中心とする市町村の土木工事を請け負っております。
建設業というのは人類最古の職業、そして人類最古の産業の一つだと言われております。
恐らく人類が洞窟から外に出て木や石で家を建て始めた頃から、建設業の歴史が始まったのだと思います。
やがて文明が起き技術が進歩し、エジプトのピラミッドやギリシャのパルテノン神殿、ローマのコロシアム等々巨大な建築物が建造されるようになりました。
日本の建設業におきましては、皆さんご存知の通り法隆寺が西暦607年現存する世界最古の木造建築物として今も残っております。
また、東大寺の大仏殿が西暦758年、世界最大の木造軸組建築物として有名でございます。
当時の日本の匠の技が優れていた証拠かと思います。
因みに先程言った法隆寺ですけれども、これを造った「金剛組」という会社が大阪府にございます。
ここは聖徳太子が朝鮮の百済から宮大工を招いて西暦578年に創業を開始しました建築会社でありまして、世界最古の企業と言われております。
建設業は大きく分けて2つに分かれます。
土木と建築です。
土木工事は、
1つ目に、道路、橋、トンネル、上下水道、電気、ガス、こういったラインを整備するもの。
2つ目に、圃場整備、区画整理、宅地造成といった面を整備するもの。
3つ目に、法面保護工、ダム建設、河川堤防、津波防潮堤等治水や災害防止のための工事などがあります。
その殆どは公共事業であります。
一方、建築は、一戸建ての住宅、マンションといった居住用の建物の建築。
次に、商業店舗や工場といった事業用建物の建築。
そして、県庁、市庁舎、病院、学校といった公共施設の建築などをします。
さて、皆さんは「ゼネコン」という言葉を聞いた事があると思います。
「ゼネコン」というのは「ゼネラル・コンストラション」の略称でありまして、総合建設業の意味です。
「ゼネコン」とは元請けとして発注者から直接工事を請け負います。
そして設計、工法の選択、施工計画、施工、安全など工事全般を管理します。
工事の作業を自社は直接行わず、下請け業者さんや専門業者さんに依頼するのが一般的です。
日本の建設業の中に「ゼネコン」といわれる中で特に大成建設、大林組、鹿島建設、清水建設、竹中工務店という大手5社の事を俗に「スーパーゼネコン」と呼びます。
彼らは年間売上が1兆円を超しており、世界的にもやはり優れた技術と特許工法を持っております。
「スーパーゼネコン」の下には「準ゼネコン」と呼ばれる10社があります。
長谷工コーポレーション、戸田建設、西松建設、五洋建設、前田建設工業、フジタ、三井住友建設、安藤ハザマ東急建設、熊谷組がそれです。
その下にも「中堅ゼネコン」とか「地元ゼネコン」と呼ばれる大小様々な建設会社が全国各地にあります。
また、特別な分野として海を埋め立てる干拓工事、それから海底を掘る浚渫工事、防波堤防工事、港湾施設工事などの海洋土木工事というものがあります。
それを専門とする「マリコン(マリン・コンストラクション)」と呼ばれる会社もあります。
日本の建設産業について少しお話ししましたが、たまには建設業の話をまたさせていただきたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。
4.食事 (会長)
5.水谷 存幹事 報告
(1)本日例会終了後、第2回指名委員会を行います。関係の方はご出席をお願いいたします。 於花屋前ラウンジ
(2)次週9月23日(水)の例会は休会です。お間違いのないようにお願いいたします。
(3)次々週9月30日(水)例会終了後、定例理事会を開催いたします。
(4)他クラブの例会変更を事務局にお問い合わせの上、メーキャップをお願い致します。
(3)ロータリーの友8.9月号のご紹介
【8月号】
○会員増強・新クラブ結成推進月間特集について
○ 超我の奉仕について
○ 岡倉天心の転換点について
○大人の着こなし図鑑(スラックス)について
【9月号】
○基本的教育と識字率向上月間特集について
○ロータリーの友公式Facebook開設について
○日本のロータリー100周年について
○大人の着こなし図鑑(ベスト)について
○変態が改革する多様性社会
○ 「パパの給食当番」について
まず、本日のちょっと過激な突拍子もないタイトルですが、私自身もそう思ってやってきました。
実は今年の春に幻冬社さんから出版をさせていただきました。
そのタイトルが本日の卓話のタイトルであります。
「先代を超える50のルール」とありますが、私にとっての先代は西尾KIRARARCに所属しております大山勝男と申します。
私はその次男坊になります。どうぞよろしくお願いいたします。
【会社概要】
私が社長に就任した時期は経営が非常に厳しい時期でもありました。
一時は本社家屋を売ってプレハブを何処かに設置してそこを本社にしようかと、真剣に考えていたほどです。
その後一所懸命やってきて、今日に至っています。
【5つの項目】
○「社長」ではなく「経営者」であれ
社長というポジションは継いだものにすぎず、私が子供であるがゆえにたまたま引き継いだものであり、私は「社長」ではなくいかに「経営者」になるべくかを常々考えておりました。
○経営者としてブレない軸・「価値観」を社員に示せ
皆さんもご経験があるかと思いますが、社内の会議やミーティングを開いても中々社員やスタッフに伝わらない事があるかと思います。
私も何度も経験してきました。
私共はサービス業もやっております。
サービス業のスタッフはパートさん、アルバイトさんが多いわけです。
我々が店長会議を行っても、店長から社員に伝わらない。当然、社員からスタッフにも伝わらない。
ですので、年に3回程100人規模で文化会館や商工会議所に集まって発表会を行なっております。
その場を持って私の考え、サービス業や店舗に対する考え方を発表しております。
そうやって「社長しつこいわ」と言われるくらい同じターン、言葉、語彙を話すようにしております。
そして、店長や社員から私の繰り返した言葉が出てくれば良いかなと考えております。
○引き継いだ事業の安定と「新規事業」のリスクをとれ
(後述)
○競合他社と差をつける
我々は人材教育の勉強会をまずまず多くやっております。
皆さんもご存知ように木鶏会(もっけいかい)というのもやっております。
それから、各事業部ごとの部門長が自ら企画設立発案をした事業ごとの勉強会もやっております。
最近では回数の多さから私がストップをかけるほど行われています。
○数字に弱い二代目は会社を潰す。「逆算経営」を行え
我々のグループは売上高をそこまで重視しております。
最終的な目標利益を設定し、そこから売上を設定するという事をやっております。
社員やスタッフに言っているのは「意味のある利益」を出せということで、人材教育や福利厚生にきちっとお金を出して、昇給原資を積み上げ、将来の種になる事業の種まきを積み上げ利益を出しましょうということです。
【人材育成】
○社内勉強会で人間性を磨く
○人事評価は美点凝視
○「諫言」を受け入れる度量を持つ
江戸時代が300年続いた理由が様々な本に書かれていますが、その中に「諫争l」という制度がありました。
自分の職を賭して「殿、御乱心ですぞ」と諫める制度です。
それをふまえて社内で「社長に文句を言う会」というのを何度か開いております。
会社への文句を言ってもらって、私はじっと耐えて聞くという会です。
最初は感謝しているのですが、何度も聞いていると頭に来てしまったりします。
でも、言ってくれることはありがたいことですし、それを家に持ち帰って考えてみますと、やはりさもありなんというのが沢山あります。
【家族と家庭を大切にする】
○先代の苦労に思いを馳せる
父が心血注いだ大事な大事な会社を私は受け継ぎました。
きちっとした運営をすることが、先代に対する1番の恩返しだと思っております。
○家族は信頼できる相談相手であり良き理解者
○社員も家族優先で働ける空気を作る〜働きやすさ
8.閉会 (会場委員会)
9.点鐘
今後の予定
9月23日(水)例会休会
定款第7条第1節
9月24日(木)第1回三河安城RCゴルフコンペ 於新南愛知カントリー倶楽部美浜コース
9月30日(水)例会(第954回)
卓話 :『withコロナ時代のコミュニケーション〜マスク越し、オンラインでの伝え方』
卓話者:有限会社キャップス 取締役主席講師 服部千代様
卓話担当:古居一雄君
○2020 〜2021年度 第3回定例理事会 例会終了後 於花屋前ラウンジ
10月3日(土)
秋の会員家族社会見学及び懇親会
10月7日(水)例会(第955回)
クラブフォーラム
10月14日(水)例会休会
定款第7条第1節
10月21日(水)例会休会
定款第7条第1節
10月28日(水)例会(第956回)
卓話担当:金子功男君
○2020 〜2021年度 第4回定例理事会