2011-2012年度 三河安城ロータリークラブ

第805回　例会　

司会　安藤 毅君

ゲスト ：公益財団法人鎮守の森のプロジェクト事務局 荒木奏子様
本日の卓話担当：大見和志君　

１．点鐘　

２．ロータリーソング斉唱　（第2週）　

３．安藤一高会長挨拶　

安藤会長 挨拶

皆さんこんにちは。
今日は私と私の家内の妹が偶然同じ体験をしたことについてお話ししたいと思います。
30年ほど前に自宅で食事をした後、畳の上に新聞を広げてお茶を飲んでおりました。
その時に家内が横を通りまして、湯呑みを蹴飛ばしてしまいお茶をこぼしてしまいました。
私は「なんで気をつけて歩かないんだ！」と言ってしまいました。
当然家内家内からは「こんな所に湯呑みを置いているのが悪い」と言われて気まずい思いをしたのですが、偶然同じ体験を家内の妹のところでしました。
その時に、妹の旦那は「ごめんごめん。俺がこんな所に湯呑みを置いておいて申し訳なかったな」と言っておりました。
そして妹も「私の方も気をつけてなかった」と返しておりました。
この２つの同じような場面に遭遇して、初めの言葉１つでかなり印象が違うものだと感じました。

４．食事 （会長）　

５．小野　郁幹事　報告　

小野幹事 報告

（１）入会候補者、川合誠治さんの件はご異議なく、入会の手続きを進めてまいります。
（２）次週15日例会は休会です。お間違えないようにおねがいいたせ。
（３）22日（水）例会終了後、定例理事会を行います。
（４）他クラブの例会変更をご参照の上、メーキャップをお願い致します。

６．山本雅仁副幹事報告　

（１）次週15日、次年度第1回理事委員会会議を開催致します。昼間の例会は休会です。18時〜 於三好弥
（２）地区研修協議会の出欠表を、本日中にご提出ください。

７．委員会報告　

（１）出席委員会 出席報告 （出席委員長　長田和人君）
会員数 ６３名
名誉会員数 １名
出席義務者数 ４６名
本日の出席者数 ５７名
出席率 １００％
先先回の出席率 １００％

（２）カラオケ同好会からご案内 （竹内裕恭代表世話人）
本日同好会を開催致します。

（３）ニコボックス報告　　（委員長　渡邊真一君）
１３件

７．本日の例会　　　

担当：大見和志君

卓話：『東北の今とこれからの防災』
卓話者：公益財団法人鎮守の森のプロジェクト事務局 荒木奏子様
卓話担当：大見和志君

公益財団法人鎮守の森のプロジェクト事務局 荒木奏子様

本日はこのような機会をいただき、誠にありがとうございます。
私自身岩手県陸前高田市の市民でございます。
愛知県、そして全国の皆様、何よりも安城市の皆様に高田市は沢山のご支援をいただいております。
昨年4月より鎮守の森のプロジェクトに籍を置きまして、今は植樹を一生懸命やっております。
《私達のような後悔を誰にもさせたくない。100年後、1000年後の皆さんの故郷を守りたい》という気持ちで動いております。
今日は鎮守の森のプロジェクトという事で、今の陸前高田や東北の様子をお伝えすると共に、私達も財団の活動をご説明したいと思います。

資料

【陸前高田市の景観の変遷】
震災前と震災後の風景を写真で解説。
松原は緑の綺麗な場所だったが全て無くなってしまった。
気仙川の周辺の写真では旧市街地は茶色く写っている所。
新しい陸前高田を作るために、地区の嵩上げや防潮堤の建設を含め、様々な建物や住宅地の建設を進めてきた。
6年経った今は山を切り崩し、公営住宅以外は無い。
気仙川の河口付近では20M超の河口の水門と2キロに渡る防潮堤が建設されたが、工事が進むにつれて予算が嵩み、当初予定していた一部の事業は震災復旧後に開始予定。

【復興計画と課題】
・計画のずれと人口減少
昨年12月に公開された土地利用構想図で復興計画予定地が嵩上げ予定地とずれ、嵩上げ予定地の人口空洞化が予想される。
また嵩上げ地の6割は用途未定とされ、人口減少や事業者の流出による税収減は否めない。
・市役所の建設位置
市の構想：浸水した小学校跡地に庁舎を新築。最低予算案。
しかし、ここは浸水した場所。
市民や市職員の多くは浸水域への建設に不安を感じている。
・復興事業による弊害
土砂の流出による海産物への被害
建設事業協力地（農耕地）の農業従事離脱
上記に伴う漁業や農業の従事者の減少
・防潮堤の建設位置
守るべき場所ではない所に建設。(後方が山しかない場所など)
・護岸工事
川から用水路に姿を変えつつある。
用水路での水難事故死亡率の高さを考えると危機管理としては不充分ではないか。

全ては住民不在の中で決められ、情報開示も一部の人間のみであり、質問などは受けつけてもらえなかった。

荒木奏子様

【鎮守の森のプロジェクト】
今までの防潮林→松
しかし根が横に広がる性質から、津波によって流木となり街を倒壊させる要因となった。
これからの防潮林→常緑広葉樹
根が深く伸びる。建物が海へ流出する事で今回悔しい思いをしたご遺体の行方不明を減らせるのではないか。

その考えに共感し、震災から1か月後に財団を設立。

【命を守る森の防潮堤】
将来予測されるリスクに対する防災・減災を行う森。
メリット
・津波のエネルギーを低減する事
・引き波での海へに流出の低減
・メンテナンス不要
・海や河川を豊かにする
・風雨や火災に強い防災林になる

その他コンクリートの防潮堤が経年劣化した後も森の防潮堤の代わりになる。

【植樹について】
植樹から3年間は草取り作業が必要になるが、それ以降は手がかからない。
個別植樹として、現地訪問の合間に企業や学校がある。
設立後の実績としては33万本の苗木を3万8000人以上の手で植樹を行なった。

【財団としての今後の課題】
・植樹地の確保
・資金の確保
・植樹活動の為の参加呼びかけ

6年経って、今後どうしても記憶は風化していくと思います。
したがって、忘れても機能する防災をしようという思いがこの活動に繋がっています。
鎮守の森というのは後世に人間の記憶や知恵を伝え繋いでいく拠り所となると私は思います。
そして、いざという時には人を守る森にもなります。
どうぞ今後共私達の活動への御理解と御協力をお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。

９．閉会 （会場委員会）　

１０．点鐘　

今後の予定　

3月15日（水）例会休会
定款第6条第1節による
3月22日（水）例会（第806回）
担当：齋藤 博君
2016〜2017年度 第9回定例理事会
3月23日（木）三河安城RCゴルフコンペ 於愛知カントリー倶楽部
3月29日（水）例会（第807回）
夜間親睦花見例会 18時〜 於豊田市さくら亭豊龍閣
※昼間の例会を変更しています。
4月5日（水）例会（第808回）
クラブフォーラム（雑誌委員会）
卓話 ：『ロータリーの友から』
卓話者 ：雑誌委員長 荒木芳紀君
4月12日（水）例会（第809回）
卓話 ：『サラリーマン哀歌』
卓話者 ：齋藤光正君
卓話担当：齋光正君
ファイヤーサイドミーティング 18時〜 於川本
対象：入会3年未満会員
4月19日（水）例会(第810回)
卓話 ：『尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)』
卓話者 ：日本尊厳死協会理事長 岩尾總一郎様
卓話担当：杉浦真理子君
4月22日（水）次年度のための地区研修・協議会
13時〜 於ウエスティンナゴヤキャッスル
　　　（一部の次年度理事、委員長）
4月26日（水）例会(第811回)
2016〜2017年度 第10回定例理事会
2017〜18年度 第1回クラブアッセンブリー
例会終了後 於2F 次年度理事、委員長
第1回『掬び会』
18時〜 於名古屋鳥料理"楽"