第1139回 例会 2025年8月27日(水)
更新日:2025/08/27
第1139回 例会
ビジターならびに、ゲスト:おみえになりません
本日の卓話担当:神谷 宏さん
1.点鐘
2.ロータリーソング斉唱(第#週)
3.長坂 誠会長 挨拶
関東大震災がきっかけとなり、9月1日が「防災の日」と定められました。
自然災害は、いつ、どこで発生するかわかりません。私たちは日頃から意識を高め、備えを怠らないことが大切です。
過去には伊勢湾台風で甚大な被害がありました。特に愛知・三重の海抜0メートル地帯では高潮に加え、貯木場の木材が大量に流入し、被害者が5000人を超える大惨事となりました。
阪神淡路大震災でも6000人近い命が失われ、東日本大震災では10万人規模の被災者が出ました。火災や津波による被害の恐ろしさを改めて痛感させられます。
この地域でも、80年前に大きな被害がありました。人口の少ない町で2600人もの命が奪われた歴史を、私たちは決して忘れてはなりません。
災害の恐ろしさは、家屋が壊れるだけでなく、人の命が一瞬で奪われてしまうことにあります。
いざという時に、私たちはどう行動すべきか。自分だけ助かろうと逃げ出すのではなく、周囲の人のために勇気をもって行動することが求められます。
卑劣な行為は百年経っても語り継がれますが、奉仕の精神もまた長く人々に記憶されます。
私たちロータリアンは、この奉仕の心を忘れず、地域の防災や被災者支援に努めてまいりたいと思います。
4.食事 (会長)
5.沓名由美子幹事 報告
(1)本日例会終了後、理事会を開催いたします。場所は後方の会場です。よろしくお願いいたします。
(2)次週9月3日の例会はガバナー補佐訪問です。11時30分より関係者の打合せが議会会議室で行われます。
例会終了後にクラブアッセンブリーを開催いたします。理事、委員長、入会3年未満の会員の皆様のご出席をお願いいたします。ご都合で出席できない方は、副委員長など代理の方のご参加をお願いいたします。
(3)他クラブの例会変更を事務局にお問い合わせの上、メーキャップをお願いいたします。
私の戦争体験は、満5歳の時にラジオで放送を聞いたことから始まります。
ニュースの内容は大本営陸海軍部の発表で、「帝国陸海軍は本8日未明、日米両国が戦闘状態に入った」というものでした。
それからしばらくは「勝った、勝った」という報道ばかりでした。
しかし実際には、昭和17年に日本は米軍に大敗し、空母を失い、戦況の主導権を奪われていたのです。国民にはその事実は知らされませんでした。
昭和19年にはサイパンが陥落し、同年秋からB29が日本本土を爆撃し始めました。
最初は高高度で白い飛行雲を残して飛んでいるのが見えるだけでしたが、やがて低空で爆撃が行われ、町中に被害が及びました。
私の住む岡崎でも、昭和20年7月に空襲がありました。
町の至るところが燃え、家財を抱えて郊外へ避難する人々の姿を目にしました。
道路には荷物が散乱し、戦争の恐ろしさを子どもながらに実感しました。
8月15日には天皇陛下の玉音放送を聞きました。
内容は難しく、子どもには意味が分かりませんでしたが、「戦争が終わった」ということだけは理解できました。
人々の中には「まだ頑張れという意味だ」と受け取る者もおり、混乱していたのを覚えています。
戦争とは、時に新聞や政治によって国民が扇動され、感情に流されて始まるものだと思います。
歴史を振り返ると、経済的な利害、国家の利益、排外主義、軍拡競争など、さまざまな要因が重なって戦争は起きています。
近年、日本でも排外的な言動が目立ち始め、核武装を肯定するような発言も聞かれます。
戦争の恐ろしさを体験した者としては、再び同じ道を歩むことがないよう強く願っています。
戦争が完全になくなることは難しいかもしれません。
しかし、少しでも平和な時間が長く続くようにする努力が大切だと考えています。
以上で私の卓話を終わります。