第1125回 例会 2025年4月16日(水)
更新日:2025/04/16
ビジター:おみえになりません
ゲスト :一般社団法人 運動習慣推進協会
理事長 小笠原陽子様、
部長 岡本真範様
本日の卓話担当:水谷 存さん
1.点鐘
3.弥政晋輔会長 挨拶
今から40年ほど前の話です。
私が初めて勤務した病院は中村日赤病院――その場所は、かつて中村遊郭と呼ばれた歓楽街のすぐ隣でした。
そして、私の最初の下宿先はというと、なんとその遊郭のど真ん中でした。
窓を開ければ、見渡す限りネオンが並ぶという、なんとも刺激的な環境でした。
独身だった私は、週の半分くらいは病院に泊まり込み、当直明けの朝はネオンに照らされた道をふらふら歩いて帰ったものです。
そんなある晩、深夜に先輩医師に叩き起こされました。
「おい、すぐ来い!」
言われるがまま手術室に向かうと、そこに運ばれてきたのは、近隣を縄張りにしていたとある組織のトップでした。
右胸を刃物で刺され、大量出血を起こしていました。
これは命に関わると、すぐに緊急手術の体制が取られました。
人手が足りず、私も助手としてオペに入りました。
当時私はまだ医師3年目で執刀したのは5年先輩のベテラン医師でした。
右胸を開胸すると、肺動脈に近い大きな血管が損傷しており、止血が困難な状態でした。
状況は深刻で、最終的に“右肺の全摘出”という判断が下されました。
一晩かけて手術を行い、命をつなぎ止めることができたのです。
翌朝、部長からは「もっとやりようがあっただろう」と叱られました。
しかし、あの緊急事態ではためらっている余裕などなかったと今でも思っています。
その方は数週間の入院を経て退院しました。
その間、病室の前には若い関係者が二人、まるでSPのように立っていました。
不思議と彼とは仲良くなり、冗談なども交わしたのを覚えています。
退院の日、若い関係者たちが大きな段ボール箱を二つ病院に持ってきて、「これ、先生たちで分けてください」と言って帰っていきました。
中には男物と女物の派手なシャツがぎっしり。
どう見ても自分では絶対選ばないような柄ばかりでしたが、その中から一番地味なものを一枚だけもらいました。
それから1年ほど経った頃、父が私の下宿を見に来るということで中村日赤までやってきました。
病院近くのレトロな喫茶店でケーキとコーヒーを楽しんでいると、なんと、あの時の人達が先に席に座っているではありませんか。
さすがに近くに座るのは気まずく、軽く会釈だけして離れた席へ座りました。
私たちが帰ろうとレジに行くと、「お代はもういただいてますよ」と店員さん。
そう、彼らが私たちの分まで支払ってくれていたのです。
医師として命を救った恩義に対する、彼らなりの“お返し”だったのかもしれません。
あの夜の緊急手術、そしてあのシャツとコーヒー。
今でも忘れられない、若き日の不思議な思い出です。
5.杉浦秀郎幹事 報告
(1)次週例会後に本年度の理事会を開催いたします。関係者の方はご出席をお願いいたします。
(2)今月4月~来年の3月まで米山奨学生を一名受け入れをすることになっております。次週、皆様にご紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします。
(3)花見例会の時に入会式を行った片岡照喜さんの配属は出席委員会となります。
(4)他クラブの例会変更は、事務局にお問い合わせの上メーキャップをお願いいたします。
6.沓名由美子副幹事 報告
(1)本日例会終了後“次年度為の理事・委員長会議を開催します。 於例会場
(2)4月20日(日)は地区協議会が開催されます。
次週4月23日(水)の例会では、分科会ごとの報告をお願いしております。
宜しくお願いいたします。
【健康経営の効果】
生産性:15%向上
企業価値:20%向上
離職率低下・人材定着・企業イメージ向上
医療費・健康保険料の軽減にも貢献
【課題となる健康問題】
内的要因(メタボ、血圧、血糖値など)
骨格的問題(腰痛、転倒など)=「ロコモ」として注目
体力低下に伴う業務支障(例:50人規模の企業で5人がコルセット装着)
【具体的な健康経営の実践】
健康診断+体力測定をセットで導入
食生活改善(健康ランチ提供など)
社内イベント(ウォーキング・運動会・セミナー)
ストレスチェック、メンタルヘルス対策
行動変容を促す教育(従業員の自発的取り組みがカギ)
【働き方改革との関係】
働き方改革と健康経営は密接に関連
心身ともに「楽に働ける」職場づくりが重要
【健康経営導入のステップ】
現状把握(課題抽出・アンケート・データ分析)
目標設定
プログラム実施(例:睡眠改善、運動指導)
効果測定とPDCAの継続的運用
【社外連携・補助金活用について】
厚労省の「エイジフレンドリー補助金」の活用を推奨
(1)職場環境改善 最大100万円
(2)転倒・腰痛予防運動指導 最大100万円(3/4補助)
(3)健康セミナー 最大30万円(3/4補助)
補助金申請や内容の企画・運営支援も実施
「社長が従業員の健康を大切にしている」ことが伝わることが最も重要な意義がある
健康経営は一度の取り組みで終わらせず、継続が鍵となります。
自社に合ったやり方で計画・実施・評価を続けることが大切です。
家族や地域を巻き込んだ取組みも推進しております。
国や県の支援機構との連携も活用を是非ご検討ください。
ありがとうございました。