第1121回 例会 2025年3月19日(水)
更新日:2025/03/19
第1121回 例会
ビジター:一般社団法人 ウクライナ人道支援ジャクユーサポート
代表理事 葛西孝久様
ゲスト :おみえになりません
本日の卓話担当:磯村孝彦さん
3.弥政晋輔会長 挨拶
皆さん、こんにちは。
今日は大学時代の話をしようと思います。
大学5年になると、臨床実習という講義室を離れて外来や病室、診療科によっては手術室など様々な所を1週間から2週間ぐらいずつ回ります。
全員が一度に回るのではなく、5人ずつくらいの組に別れてそれぞれ回るわけです。
私は仲の良い仲間ばかりでグループを作りました。
ある時、心臓血管外科を回るということで、5人が金魚のフンのように教授について病室を訪れました。
その教授は、私の父でもありました。
そこには僧帽弁狭窄症という病気の方がおられて、手術を待っていました。
この病気は、低いドロドロという心雑音が聞こえるのが特徴です。
それを学生の私達に「順番に聞かせてもらいなさい」と教授が言いました。
仲間がモジモジしていたので、私が一番最初に聴診器で聞こうとしたところ、教授にものすごい剣幕で注意を受けてしまいました。
患者さんも驚かれて、後で怖かったなという話をしました。
その日はなんかむしゃくしゃして、夕方バイトに行き、8時ぐらいに家帰りました。
そうすると父が酒飲んでつまんでおりました。
私は父の前に座り、今日の昼間の仕打ちはひどいじゃないかと抗議をしました。
そうしましたら「すまん、すまん。ちょっと意識しすぎた」と言うのです。
言これは身内に甘くしてはいけない、平等にと思ってる気持ちが強すぎて、行動が極端に振り切ってしまった。
そんなことがあった日のお話でした。
5.杉浦秀郎幹事 報告
(1) 新会員候補者について
(2)本日例会終了後、定例理事会を行います。
(3)大船渡大規模山林火災への義援金のお願い
(4)次週3月26日(水)の例会は、3月30日(日)12時30分開始です。於アンフォーレ
(5)次々週4月2日(水)は昼間の例会を変更し、”夜間親睦花見例会“を行います。
(6)他クラブの例会変更を事務局にお問い合わせの上、メーキャップをお願い致します。
7.委員会報告
(1)出席委員会 出席報告 (出席委員会)
会員数 69名
出席義務者出席数 33名
本日の出席者数 45名
本日の出席率 81.8%
先々回の修正出席率 84.7%
【講演者プロフィール】
2010年よりウクライナに移住。
元大学講師で、視覚文化学を教えていた。
日本とウクライナの文化交流や教育・ビジネス・社会状況について広範な経験を持つ。
【教育活動】
ウクライナの大学で非常勤講師(月・木勤務)として視覚文化を指導。
初期は日本文化に関心を持つ学生が多かったが、次第にK-POPや中国企業の影響で関心が移行し、
中国語学習が盛んで、中国への留学制度も整っているが、実際の留学者は少ない。
授業時間数が減少し、大学教育が厳しい状況に。
【その他の活動】
映画出演もしており、自身主演の映画が賞を受賞。
日本人補習校で校長を務める。
卒業式や入学式の挨拶などを担当し、ウクライナ現地の日本人とも交流(商社・大使館職員など)。
ウクライナで将棋道場を主催、現在日本将棋連盟にも所属。メンバーは50人ほど。
【ビジネス・社会事情】
ウクライナでは、外資系企業や個人の貿易ビジネスも経験。
独立広場近くに事務所を構えたが、2014年の革命以降は情勢が悪化。
不動産の値段が下がり、今が「買い時」と言われている。
日本企業のウクライナ進出や寄付にも関わる。
【ウクライナ戦争についての私見】
ウクライナは人・資源を失い、国外脱出者も多い。
ロシアは北朝鮮などの支援なしでは戦えず、戦争は終盤に差し掛かっているとの見方。
アメリカのミサイル供与が勝敗に大きく影響。
国内では敗北を公に語ることが避けられているが、実際は厳しい現実。
【政治・選挙の課題】
ウクライナの選挙制度は不透明で、公正な選挙は難しいと見ている。
軍の構成も複雑で、統一された指揮系統がない。
ロシアによる情報操作や金銭による買収の可能性も高い。
【社会の構造問題】
ウクライナには以下の三大問題がある。
・オリガルヒ(新興財閥)
・政治と癒着した官僚
・腐敗と利益誘導の構造
自身も外国人登録の際に公務員の腐敗に直面。
大学のポストすら金銭で動くのが現実。
【日本との比較と文化的違い】
日本の書類文化・通知制度の煩雑さに対し、ウクライナはすでにペーパーレス化が進んでいる。
公共料金は国外在住でも支払い義務あり、寄付扱いで支払いを促される。
ライドシェアやデジタルサービスの普及は日本よりもウクライナの方が進んでいる側面も。
【輸入・貿易の苦労】
食品輸入において、日本の規制により通関が困難になっている。
ウクライナでは比較的規制が緩く、事業が柔軟に行える反面、日本の制度は厳格で障壁が多い。
現在は、ウクライナの合唱団を日本に招くプロジェクトを進行しております。
日本の社会・行政の「紙文化」や、年配層による変化への抵抗に課題を感じている部分もございます。
プロジェクトへはスマホでの募金が可能ですので、是非この機会に指先を動かすだけで出来る募金にご協力いただければ幸いです。
ありがとうございました。