第1119回 例会 2025年2月26日(水)
更新日:2025/02/26
第1119回 例会
ビジター:おみえになりません
ゲスト :益財団法人中部圏社会経済研究所 佐藤たけし様
本日の卓話担当:金子豊久さん
1.点鐘
2.ロータリーソング斉唱(第2週)
3.弥政晋輔会長 挨拶
皆さん、こんにちは。
先日IMにいいご参加いただきました会員の皆様お疲れ様でした。
さて、世の中はこの時期はもう受験の受験シーズン真っ盛りということで、私も51年前に大学受験をしましたが、当時は大学共通云々とか、センター試験とかそういうものは一切なく、各大学が作った筆記問題でした。
2月には私立の大学の試験が沢山ありました。
しかし、私は国公立のみに絞り私は1つしか願書出しませんでしたので、落ちたら行き場が無いなと思っておりました。
当時、東の慶応義塾、西の河合塾と言われた河合塾予備校へ1年間通いました。
ただ2月になると私立の大学が受験が始まりますので、河合塾の授業は1月いっぱいで終わってしまいました。
そうすると3月上旬までの1ヶ月間、自分で何とかしないといけません。
1人で部屋に籠っていてもいけないので、当時の愛知県図書館へ毎日通って朝から晩までそれはそれは真面目に試験勉強をしていました。
ところが、試験日の1週間ぐらい前からなんか喉がとても痛くて固形物が喉を通らなくなり、熱は39度。
これはひどい風邪を図書館で拾ってしまったと思い、母にお弁当はドロドロの喉の通りのいいものにしてくれとリクエストをして、寝苦しい夜を過ごしました。
朝起きて台所へ行くと、母親がどうしたのその顔って言うわけです。
何だろうと思って洗面所行ってみると、赤いブツブツがいっぱいで真っ赤な顔をしているのです。
パジャマをめくると同じような発心がありました。
松田優作流に言うと「なんじゃこりゃ!」という感じでした。
父も起きてきて、知り合いの小児科の先生に、とにかく早朝で申し訳ないけど家まで来てくれとお願いして診察を受けました。
そうすると「これは風疹ですね」と言われました。
ただ大人になってから風疹にかかると無理すると脳炎を起こすことがあると脅かすものですから、両親はことばを失っていました。
私は2浪はしたくなかったので、着替えて試験に行く気満々の姿勢を示しました。
それを見ていた小児科の先生が、医務室で受けられるかもしれないということで、8時になるのを待って大学に電話をして、保健センターというところに来てくださいということで、行けることになりました。
出掛けに姉に「試験会場に行けたら合格じゃないからね」と釘を刺され、確かにそうだなと気合を入れ直して、当時の我が家には車が無かったこともあり、豪勢にもタクシーで大学へ行きました。
大学に着くと、大学側の医師の診察を受けることになりました。
「これは見事な風疹ですね」ということで、試験は医務室で受けることになりました。
3日間、医務室とは名ばかりの6畳ぐらいの宿直室のような部屋で、1人の試験を経験しました。
身体が辛かったら横になっても良いと言われましたが、その時既に現代国語15分過ぎておりましたので、そのような暇は無いと、すぐに机に向かいました。
午後の試験までの空き時間は保健センター行き、寝ながら点滴して準備をしていました。
そんなことでですね3日間、合成にもタクシーで通いました。
試験当日に風疹になるなんて、宝くじに当たったような気分でした。
そうして無事合格して入学すると、その保健センターで健康診断がありまして、同じ内科の先生が私の顔を見るなり「あ。」という顔をされてました。
これは同情されてたなとつくづく思いました。
因みに私と同室で受けた子も受かっていました。
今は4年ほど前の感染症が最も恐れられている印象ですが、私の人生の中では19歳の春にかかった風疹が最大の感染症です。
5.杉浦秀郎幹事 報告
(1)本日 例会終了後理事会を行います。
(2)各種事業開催の出欠のお返事を本日中にお願いいたします。
(3)IMの記念品をお配り致しました。
(4)他クラブの例会変更を事務局に御確認の上、メーキャップをお願い致します。
6.委員会報告
(1)出席委員会 出席報告 (出席委員会)
会員数 61名
出席義務者出席数 36名
本日の出席者数 48名
本日の出席率 88.8%
先々回の修正出席率 90.4%
〇会場監督より
例会への出席が大変悪くなっております。
ロータリークラブというのは厳格なルールがあってそれを守ってこその、クラブの品格維持かと思います。
クールビズに関連する服装も含めて、今一度皆さんでルールをお守りいただきまして、楽しい例会、クラブ活動を送っていただければと思います。
よろしくお願い申し上げます。
【佐藤たけし様 経歴】
1989年 早稲田大学政治経済学部(政治学科)・パリ政治学院(交換留学)を卒業後、海外経済協力基金(現在 国際協力機構 JICA)に勤務。
世界銀行大学院奨学金、ロータリー奨学金を得て、イェール大学大学院(国際関係学研究科)で修士号、FASID奨学金を得て、コーネル大学大学院(地域経済学研究科)で博士号 (Ph.D.)を取得。
1996年 世界銀行ヤングプロフェッショナルプログラム(YPP)、エコノミスト(中東・アフリカ局)を経て、研究職に転向。
国際大学大学院、明治学院大学(国際学部)を経て、2004年より早稲田大学(国際教養学部)に勤務。
2016年 筑波大学ロースクール修了(法務博士)。
2020年 アジア開発銀行(非常勤)。
私の地元は神奈川県で、その時からロータリークラブさんには大変お世話になっております。
実は私は海外留学の際に、ロータリー財団の奨学金をいただいております。
今こうしてお話させて頂けているのも、そのおかげと思っております。
その時は、国際親善というような名目で奨学金をいただきまして、イェール大学に留学しました。
アメリカコネチカット州で日本代表として活動内容などをお話させていただきました。
それが私のキャリアのスタート地点になりました。
今日はホームに戻ってきたような思いでいます。
現在、多くの質問の中で「トランプ政権の復権」に関連したことが多くございます。
矢継ぎ早に政策を打ち出し注目されていますが、大きなものでいくと「関税」でしょうか。
中部圏ですと自動車、そしてその関連産業が主力産業ですが、そこに大きな関税がかかるとどうなるのかというところを分析しております。
当然為替や金融機関についても最近動いており、様々な要因が相まって一体どうなるのかと、そういった問題に関心が高まっております。
【中部圏の位置づけ】
・日本全国においてかなり大きな割合を占めている
・特に愛知県で生産されている
【関税の影響】
・1つの産業に関してかけられた場合でも、その関連産業にいずれ波及する可能性があるため、早期対策・予防し、対策を考えることで影響を抑えることが大事
・大きな割合を占める愛知県から波及する影響に対して、周辺地域および関連産業の対策が必要である
【人口流出の影響】
・日本全体から若い人が流出している
【経営経済見通し】
・総供給と総需要にバランスさせ循環させていくことが、マクロ経済の主なモデル
・データの打ち込みや算出には現地の商工会議所にも話を聞き、データの数字に対しての実感を確認している
【成長率】
・昨年12月までの計算には一律関税25%は含まれておらず、簡単な計算では見通しを立てることは難しい
・大まかな計算では0.1~0.2の下げ幅を見込んでいる
・修正の必要はある
【三重県と愛知県】
・近い距離であるため、似たような結果が出ることがある
・中部圏は自動車産業が大きく関わってくる
【経済見通し】
・中部経済についても愛知県が支えていき、国際競争力を高める成長に寄与すると成長のみならず生活に資するクオリティとかいわゆるエネルギー生きがいやイノベーション改め、若い人というか、働く新しい世代が担う部分もある
【デジタルノマド】
・働き方改革のひとつ
・中部の様々な地域で対応しながら、パソコン一つで働く形
・生活をひっくるめた働き方
【ウェルビーイングの観点から】
・良環境を求める人もいれば、都心部に集まる若者もいるのが事実
【現状分析】
・若い人の流出数を外国人数で補うのは意見が分かれる
・中部より東はその割合が多くなっている
〇質疑応答
Q.為替の問題はどうなるのか(個人的見解で構いません)
A.円高傾向に向かっていると予測しています。
Q.日本経済の見通しをどう予測しているか
A.良い意味で何度か転換期はあったと思うが、現在の状況は予測されていなかったもしくは、上手く機能しなかったものもありました。
若い人の世代の重視する政策がなかなか受け入れられない部分があるので、楽観的に見て次世代への種まきが大切だと考えています。