第579回 例会 2012年4月11日(水)
更新日:2012/04/11
ゲスト :トヨタ自動車(株) 常務役員 杉原功一様
ビジター :なし
司 会 :沓名由美子君
1.点鐘
2.ロータリーソング斉唱(第2週)
3.田村会長 挨拶
・前回の夜間親睦花見例会は、ライトアップされた大変美しい桜が見られ、楽しく過ごさせていただき、ありがとうございました。
・さて、北朝鮮は国際社会の警告を無視するように、「衛星」の打ち上げと称した長距離弾道ミサイルの発射を12日~16日の間で準備しています。
・加えて、発射後の国際社会の出方によっては3回目の核実験を強行する姿勢までにじませています。
・まことに憂慮すべき事であり、国際社会が結束して対応する事が求められています。
・私達も日本外交をしっかり支援していきたいと思います。
・今日は何の日
1951年(昭和26年)トルーマン米大統領がマッカーサー元帥の極東全指揮権を解任。
1959年(昭和34年)巨人の王貞治がデビュー。国鉄の金田正一投手の前に2三振1四球。
1999年(平成11年)統一地方選挙。東京都知事に石原慎太郎が初当選。
・今日の一句
川底にかの大国ありにけり
4.食事
5.幹事報告(成田幹事)
・4月7日(土)CICO会議出席の報告
・2760地区第2回フォト俳句展開催のご案内
・明治の森を歩こうのご案内
・他クラブの例会変更をご参照の上、メーキャップをお願い致します。
7.委員会報告
(1)出席委員会 出席報告(下村委員長)
会員62名 出席義務者数52名/内出席者数54名 出席率87.2%
(2)ニコボックス報告 15件 56,000円(木村恭子君)
●2000年代の生産拡大路線
2000年以前は、トランスファーマシンで構成される年産40万台の専用ラインを使って、三河地区で効率的にエンジンを生産し、世界に輸出してきました。
ところが2000年以降、急激な生産のグローバル化と需要拡大時代を迎えるに当たり、能力拡大のスピードを大幅に上げる必要に迫られました。
●グローバルエンジンライン
そこで、工程と設備を標準化し世界中で同一同質で造れるようにした年産20万台のグローバルエンジンライン(以下GEL)を開発、世界中に設置してきました。このGEL開発では、治具と設備の切り分けを進め、合わせてエンジンそのものをモジュール構造とすることで、エンジン設計と治具設計の同期化が可能となりました。
私はそれまでは足回り部品や製品開発を担当していましたが、この頃からエンジンを担当するようになります。
●リーマンショック以降の次世代ライン
ところが私がちょうどケンタッキー工場出向中に起きた08年秋のリーマンショックは急激な減産と低負荷な状況を生み出し、それまでの拡大一辺倒に支えられていたラインは大きな余剰状態となり、逆に弱みにと変化していました。さらに矢継ぎ早に起きた品質問題や、東日本大震災、タイの大洪水といった度重なる変化の中、私たちは次世代ラインのあり方をどうしていこうか議論してきました。そしてGELの能力をさらに半分の年産10万台とし、次世代GELと位置づけました。ポイントは2つで、一つはGELで培った技術を基に段替え性を上げること、もう一つはさらにコンパクトなラインとすることです。
●製造現場を支える職場力
ただ忘れてはならないのは、ラインを支える職場の仲間達です。私たちは製造現場にとって大事なものを「職場運営3本柱」として整理し、改善のPDCAが回りつづける仕組みを構築してきました。
●技能と技術のスパイラルアップ
さらに、技能と技術の融合として、これまで職場で伝承されてきた匠の技能を技術に置き換え、スパイラルアップしていく。技能がある日本で、これからもモノづくりを続けることで、新技術・新製品、革新のモノづくりが実現する。それが、グローバルな競争に打ち勝つ源泉となると考えます。
このような私たちの活動を紹介しつつ、震災後の復興をはじめ日本のものづくり強化の一助になれば幸いです。