クラブ会報

第699回 例会 2014年11月5日(水)

更新日:2014/11/11

ゲスト :
ビジター:

第699回 例会 

1.点鐘 

2.ロータリーソング斉唱 

3. 竹内会長挨拶 

日本の借金、つまり国債発行額は1000兆円を超えたといいます。
これを国民ひとり当りに換算しますと、一人800万円を超えています。
借金の理由はいろいろあると思いますが、このおかげで私たちの生活も豊かで便利になったことも数多くあります。
ですが、これから日本はどうなっていくのでしょう。
財政破綻を懸念する人は、すぐに財政再建に取組まないと大変なことになるといい、一方では評論家が、新聞やテレビで「借金は1000兆円あるが、国民の金融資産は1400兆円あるので大丈夫だ」といいます。
こういった問題は、もっと徹底的に議論した方がいいのか、それとも破綻しないのなら議論して国民の不安をあおるようなことはしない方がいいだろうし、それもよく分かりません。
最後は、私の生きているうちは大丈夫だろうと、詮ない考えはやめるわけであります。

4.幹事報告(安藤幹事) 

・11月のロータリーレートは1ドル106円です。
・次週11月12日の例会は、700回の節目の例会になります。例会終了後、記念撮影を行いますのでご協力をお願い致します。
・来年の2月21日、22日に開催される地区大会のチラシと登録のご案内を、出席義務者の方に配布させていただきました。登録をよろしくお願い致します。
・12月10日に開催の年次総会の案内を配布させていただきました。ご確認をお願い致します。

5.会員記念日祝 親睦活動委員会 

11月誕生祝
11月誕生祝

11月の会員誕生日祝
大見 育太君
森田 勝己君
渡辺 真一君
11月の会員入会記念日祝
竹内 裕恭君
安藤 一高君
富田 清治君
齋藤 博君
長坂 誠君
水谷 存君
下村 幸真君
久恒 治人君
11月の結婚記念日祝
小野 郁君、いく誉さんご夫妻
荒木 芳紀君、千鶴さんご夫妻
大見 和志君、明美さんご夫妻
金子豊久君、明美さんご夫妻
杉山 敏幸君、かおりさんご夫妻
安藤 一高君、美保さんご夫妻
久恒 治人君、美香子さんご夫妻
11月の配偶者誕生日祝
安藤 美保さん(一高君)
矢田 ちず子さん(良一君)
竹内 あき子さん(泰夫君)
山本 弘美さん(雅仁君)
大見 冨貴子さん(育太君)
柵木 みゆきさん(政美君)

6.委員会報告 

出席報告 出席委員会 
会員数 64名 出席義務者数 49名 本日の出席者 56名
   出席率 87.5%
親睦活動委員会
  ・親睦旅行  ・会員家族親睦例会
社会奉仕委員会 三河安城RC ロータリーデーの件
広報委員会
ニコボックス報告 ニコボックス委員会
  10件 

7.卓話 

卓話者:米山奨学生  鄭薇 さん                  名古屋市立大学人間文化研究科

一 私の故郷―陝西省西安市
1 町の紹介
 西安は陝西省の省都、中国西部地区の中心都市である。かつて長安と呼ばれた古都であり、紀元前11世紀から10世紀までの約2000年という長きに渡って、西周から秦、漢から隋、唐の都城と十数の王朝の都として繁栄してきた。

 

2 日本の文化へ多大な影響を与えた古都―長安
 西安の地名は最初稿京と呼ばれる、西漢から長安と名付けて、明の洪武二年から今の地名を使い始めた。
長安は日本との関係も密接で、平城京、平安京の街づくりは、長安城を習ったといわれている。また、隋・唐時代には、日本は留学生と留学僧を含んで遣隋使として、長安に派遣したことはよく知られる。阿倍仲麻呂は長安に50年以上滞在し、文化伝播と両国の友好のために尽力した。日本平安時代の僧侶・空海法師も西安の青龍寺で密教の法を受け、密教文化を一心に学んで、帰国した後、日本の仏教に巨大な影響を与えた。
3 名所
3.1兵馬俑
西安市より東へ35キロメートル、驪山の北に秦始皇帝陵がある。この陵墓は1974年、集団農場の井戸掘作業で偶然発見された。
秦の第一世皇帝、紀元前221年戦国の六国を滅ぼし、初めて中国全土を統一、自ら皇帝と称した。郡県制を施行して中央集権化を図り、焚書坑儒(ふんしよこうじゆ)による思想統制、度量衡・文字・貨幣の統一、万里の長城の増築などを行なった。 紀元前246年に即位してから、自身の巨大な墓創りを開始した。
兵馬俑は、本来は古代中国で死者を埋葬する際に副葬された俑のうち、兵士及び馬をかたどったものを指す。現在では、陝西省にある秦の始皇帝の陵墓の周辺に埋納されたもののみをさすことが多い。ここでは、世界的に著名な始皇帝のそれについて記す。秦の始皇帝陵の一部として1987年、世界遺産(文化遺産)に登録されている。
3.2大雁塔
唐の三代目の高宗李治が皇太子のとき、生母文徳皇后の冥福を祈り648年に建てた慈恩寺の境内に立つ塔で、西安のシンボルである。当時の規模はかなり大きかったが、唐代末期に戦乱のため焼き払われ、現存するのは当時の十分の一に過ぎない。
652年にインドから帰った玄奘三蔵法師の願いにより、境内に大雁塔を建て経典を保存することにした。塔は煉瓦でできており、当初は五層の塔であったが、則天武后の時代に大改造を行い十層になった。しかし、戦乱などで上部が崩壊し、現在は七層で、高さは64メートルしかない。
3.3華清池
周代から三千年以上の歴史を持つ。唐代の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスがこの地を最も有名にしている。白楽天の「長恨歌」は二人の愛情を如実に歌うと同時に二人の贅沢きわまった生活振りも反映している。
3000年前に、驪山が爆発して温泉が湧き出たため、歴代の皇帝も、ここを行楽地として造営していた。
白楽天の「長恨歌」は二人の愛情を如実に歌うと同時に二人の贅沢きわまった生活振りも反映している。

 

二 中国と沖縄で祖先祭祀に関する年中行事
 日本と中国は一衣帯水の隣国である。自然地理的に非常に密接な関係を持っており、歴史的に2000年も以上の交流が続いてきた。このような地理と歴史の依存関係は両国の民俗文化に深い影響を与えた。民族学にあの世のことや祖先のことについては、たくさんの学者に研究されている。今日は祖先祭祀をキーワードとして、中国と沖縄で年中行事における祖先に関わる行事を話したいと思う。
沖縄
1 十六日
旧暦1月16日には十六日(ジュウルクニチー)祭が行われる。この十六日祭は、「後生(グショウ・グソウ=あの世)の正月」「仏の正月」 また、「正月祝い」などと称して、盛大に祖先供養を行う行事を広く分布しており、盆と並んで沖縄の祖先祭祀の根幹をなす習俗の一つである。
2 彼岸
祖先供養の行事ですが、日本本土と違って、墓参りはほとんど行わない。かわりに、仏壇に御馳走を供えて祖先供養を行う。沖縄の彼岸は、農作業の区切りとして行われていた行事が仏教と結びつき、年中行事として定着したと言われている。
3 清明祭
中国から伝わった祖先供養の行事で、お盆、正月と並ぶ沖縄の三大行事のひとつである。祖先の墓に出向き、各家庭で持ち寄った御馳走をお供えしてお墓参りをします。その後は親族揃って墓庭で賑やかな会食を行います。基本的には清明の入りから15日以内に行うのが基本だが、現在では休日に行うことが多ようである。
沖縄のお墓の前は「清明祭」をするための広いスペースがちゃんと設けてある。。ここで、お重を囲んで宴が催されるのだそう。
4 お盆
沖縄のお盆は日本の本島とちょっと違った風習がある。沖縄では旧暦で行事を行うことが多く、お盆は、旧暦の7月13日~15日に行われます。地域によって様々ですが、旧暦の七夕にお墓に行って、掃除や供え物をし、「もう少しでお盆ですよ」と報告をする。
● 石垣島の「アンガマ」
お盆の三日間、八重山では各地域でアンガマが行われ。アンガマはあの世から来た精霊の集団が仮面などで仮装している。その中で特に好人物の面をかぶった翁(ウシュマイ)と媼(ンミー)が中心で、そのほかは花子(ファーマー)と呼ばれた翁と媼の子孫にあたる。お盆の三晩、アンガマ一行は所望される家々を巡り、踊りを披露する。招かれた家では、仏壇の前で色々な踊りを演じ祖先の霊を慰めるのであるが、その合間に翁(ウシュマイ)と媼(ンミー)が屋敷に集った見物の人に対して後生を、教訓も織り交ぜ、おもしろおかしく説き聞かせる。見物人は黙って聞いてるだけではなく、ヤジを入れたり、質問を投げかけたりする。これに明答を返すのが翁(ウシュマイ)と媼(ンミー)の役で、能弁と洒落のセンスが要求されることになる。ただし言葉は八重山の方言、質問も同様である。方言が分からなくてもアンガマの独特な発声(裏声)やその場の雰囲気はすべての見物人を楽しませる。
中国
1 除夜
 旧暦の十二月三十日、除夜である。祖先を祭る。除夜に祖先を祭るのは今も広く伝われている伝統風習の一つである。
2 清明節
旧暦の四月五日に行われる。清明節とは「清明」には節気を指す意味と、祭日を指す二つの意味がある。一年間に24の節気がある。二十四の節気のうち、祭日となったのはこの清明節だけである。
中国の清明節でも、家族が墓参りをし、墓の掃除をしたり、刻まれた碑文を整えたり、酒や果物を供えて祖先への尊敬の念を示す行事とされている。
清明節の風習:墓参り 、踏春 、挿柳、植樹 、凧揚げ など
・墓参り:中国の風習では、お墓参りのとき、お墓の草むしりや掃除をし、果物やご馳走を供え、「紙銭」と呼ばる冥土の紙幣を焼いて祖先にささげたら、あとはみんなで墓前で宴会。
墓を先祖が地下に住んでいる場所と見なし、雨季が到来する前の清明の季節にはまず、風雨に一年間さらされてきた墓を修復、整理し、草を刈り、土を盛らなければならない。そして供物を並べて礼拝し、先祖にご加護と平安を祈る。反対に、もし墓に土を盛らず、先祖を祭る人がいなければ、跡を継ぐ子孫が絶えてしまった家と見なされる。「子孫がいれば清明節に墓の上に紙を掛けてくれる。子孫がなければ、墓の上には何もない」と言われる。「清明節に墓を掃き清め、先祖を祭らない者は、死後、豚や犬になる」と非難される。
・踏青:清明節はまた「踏青節」とも呼ばれている。清明節は西暦の4月4日から4月6日頃であるが、この時期は春めいてきて出かけるには最適。それを古代の人たちは「踏青」と表現した。ですから、毎年この季節になりますと、多くのスポーツ行事が行われる。
・凧揚げ:清明の時、お昼はもちろん、夜でも凧揚げをする。凧の糸にたくさんの小さな赤提灯をつける。夜中に輝く星のようなので、「神の灯」とも呼ばれている。昔は凧を揚げた後、糸を切ってしまうのが習慣だった。そうすると、「赤提灯」をつけた凧は風に乗って、遠いところへ飛んでゆく。これで災いを払い。
3 重陽節
中国の旧暦の九月九日は重陽節である。中国の古典『易経』では九という数字を陽の数とされ、九が二つ重なるので、「重九」「重陽」と名付けられたわけである。この祭日は中国古代の戦国の時代(紀元前475年―紀元前221年)にすでに風習として定着され、漢朝(紀元前206年―紀元220年)から盛んになった。中国ではこの日に古来からの風習により高い所に登る習慣がある。また毎年4月の清明節と並んで、祖先を供養する大切な日ともされている。
重陽節の間、山を登ったり、菊の花を観たり、重陽の蒸し菓子を食べたり、茱萸を着けたりして無事を祈る。重陽節はまた敬老の日でもあり、この日祖先を祭ってと敬老のイベントを推進して、中国各地でお年寄りを見舞うさまざまな行事を行われる。
4 中元節
中国の中元節は日本のお盆にあたる。旧暦の七月十五日に行われる。
中元節は道教の三元思想から生まれた。宇宙が天、地、水三つの要素から構成されると考える。この三要素により人間が生きている空間も三つに分けられる。それぞれの空間を司る仙人がいる。「天官」、「地官」、「水官」である。「三元」と呼ばれる1月15日の上元節、7月15日の中元節、10月15の下元節はこの三官の誕生日である。天官が福を授ける、地官が霊を贖罪する、水官が厄を払う。7月15日の中元節に、地獄をつかさどる地官は地獄の門を開き、なくなった祖先も無縁魂もこの世に戻ってくる。そして、この日祖先を迎えるだけではなく、無縁魂が悪さをしないように色々な行事を行っている。

8.点鐘 


2014~2015年度版

2015年6月開催の例会
第727回 例会 2015年6月17日(水)
第726回 例会 2015年6月10日(水)
第725回 例会 2015年6月3日(水)
2015年5月開催の例会
第724回 例会 2015年5月27日(水)
第723回 例会 2015年5月20日(水)
第722回 例会 2015年5月13日(水)
2015年4月開催の例会
第720回 例会 2015年4月22日(水)
第719回 例会 2015年4月15日(水)
第718回 例会 2015年4月1日(水)
2015年3月開催の例会
第717回 例会 2015年3月25日(水)
第716回 例会 2015年3月18日(水)
第715回 例会 2015年3月11日(水)
第714回 例会 2015年3月4日(水)
2015年2月開催の例会
第713回 例会 2015年2月25日(水)
第712回 例会 2015年2月18日(水)
第711回 例会 2015年2月4日(水)
2015年1月開催の例会
第710回 例会 2015年1月28日(水)
第709回 例会 2015年1月21日(水)
第708回 例会 2015年1月14日(水)
第707回 例会 2015年1月8日(木)
2014年12月開催の例会
第706回 例会 2014年12月24日(水)
第705回 例会 2014年12月17日(水)
第704回 例会 2014年12月10日(水)
第703回 例会 2014年12月6日(土)
2014年11月開催の例会
第702回 例会 2014年11月26日(水)
第701回 例会 2014年11月19日(水)
第700回 例会 2014年11月12日(水)
第699回 例会 2014年11月5日(水)
2014年10月開催の例会
第698回 例会 2014年10月22日(水)
第697回 例会 2014年10月15日(水)
第696回 例会 2014年10月8日(水)
第695回 例会 2014年10月1日(水)
2014年9月開催の例会
第694回 例会 2014年9月24日(水) 
第693回 例会 2014年9月17日(水)
第692回 例会 2014年9月10日(水)夜間親睦例会
第691回 例会 2014年9月3日(水)
2014年8月開催の例会
第690回 例会 2014年8月27日(水)
第689回 例会 2014年8月20日(水)
第688回 例会 2014年8月6日(水)
2014年7月開催の例会
第687回 例会 2014年7月30日(水)
第686回 例会 2014年7月23日(水)
第685回 例会 2014年7月16日(水)
第684回 例会 2014年7月9日(水)
第683回 例会 2014年7月2日(水)

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